メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 最近、私も気になって天然素材のものにしている、食器洗いに使うスポンジ。アメリカのように食洗機が普及しているわけではないメキシコは、自分の手で食器を洗うのがごく普通。市販されているスポンジはどうもヘタリが早く、毎日自炊をしていると2週間でヘタってきてしまいます。そしてスポンジ自体、安くもない。一つ、安いメーカーで100円、一流メーカーになると200円します。


 おばあちゃん世代が昔使っていた「サカテ」という植物繊維を買ってみました。一つが10円しません。あまりの安さに値段を二度、聞いてしまいました。

 そして意外に長持ち。
 難を言えば、繊維をくるくると鳥の巣のように丸めているだけなので、形が落ち着かない。でも逆を考えれば、いかようにも形を変えられる。乾くのも早いし、嫌な匂いもつきにくい気がします。耐久性も匂いも、あくまでも筆者個人の感覚ですが、スポンジを使うより良いかも?という感じがします。


雑貨屋さんの若い店主?がサカテを売ってくれました。

雑貨屋さんの若い店主?がサカテを売ってくれました。

 この繊維、テキーラの原料になるアガベという植物の葉っぱから取れます。硬い葉っぱを叩いて水にさらして干すと、中の繊維が綺麗な糸のようになって出てくるので、それを使うわけです。完全にエコです。

 そして、日本人にも懐かしい「ヘチマ」。
 ヘチマの中の白い繊維だけを乾かしたもので、一本の長いままが40ペソ。これは主に入浴時の体洗いに使います。日本と同じで面白いですね。これも少しまぎらわしいですが同じ名前で「サカテ」。お皿用のサカテと、体用のサカテ。植物由来なので捨てるときにも焼却ゴミに出せます。よく乾かせば、捨てないでバーベキューの時の着火にも使えそうです。


アガベの繊維を取り出して丸めたサカテ

アガベの繊維を取り出して丸めたサカテ



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