議員にとっては交流の場 中元節のお祈り
2020.10.22 up
地域ごとに開催されていた中元節のお祈り
旧暦の7月(今年は8月17日~9月16日)は、「鬼月」と呼ばれ、あの世の門が開く月。供養する月であると同時に、あの世に招かれかねない行為は控えるよう言われています。
私が聞いている範囲では、
・引っ越しをしない(部屋探しは住まいを奪われたと思った霊に祟られる)
・川や海で水遊びをしない(水辺に人を引き込む霊が集まりやすい)
がタブー視され、避ける傾向にあります。
あの世からご先祖様がいらっしゃる月には、以前も下記URLで紹介しましたが、お供物を用意し、「紙銭(金紙)」と呼ばれるあの世で使うお金を燃やして、お祈りをし供養します。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201010111184
以前のは、お店など小規模のものでしたが、今回は各地域で催されたものを紹介します。
天母のある地区のお祈り
私が訪れた天母地区の中元節のお祈りは、8月30日(日)に行われたものですが、中元節が9月2日だったこともあってか、昼から夕方にかけて集中していました。
地域のお祈りは、地域を選挙区に持つ立法委員、台北市議会議員にとって重要な交流の場となっているようで、直に地域の人たちの話が聴け、反応も見られる絶好の機会でもあるようです。
上の写真のように、ある地域のお祈りの場では、台北市第1区の呉思瑤立法委員と士林・北投地区(こちらも台北市第1区ですが、立法委員とは区分が少し違います)の台北市議会議員が集まり、僧侶の読経に合わせ、線香をあげていました。
「GO-GO BAR」で地域の人たちにお茶を振る舞う様子
議員の中では、呉思瑤立法委員は13:00~16:00にかけて近い地区で開催された4カ所のお祈りの場に顔を出していました。
そこでは、昨年の選挙活動時から使用している自転車を改造した「GO-GO BAR」で共に地域の人たちにお茶を振る舞いました。最初は、事務所のスタッフが行いますが、お祈り終了後、呉立法委員自ら事務所の人からお盆を借り、自らお茶を振る舞っていました。
お茶を振る舞う呉思瑤立法委員
お茶を振る舞っていると、馴染みの方だけでなく、地域の住民の方も声をかけてきて記念撮影の場にもなっていました。
その様子を見ていると、地域の細かな要望や変化などを丹念に聞いているだけでなく、反応も見ているようで、重要な交流の場として機能させているようでもありました。
別の会場のお祈りの場
上の写真の最後の会場では、呉思瑤立法委員はお祈りと自らのお茶の振る舞いの他、テレビのインタビューにも対応していました。
私自身、昨年から追いかけている「GO-GO BAR」の様子を見るのが目的で4地区のお祈りの場を駆け足で訪れたのですが、期せずして台湾の文化、風習を改めて知る機会になり、立法委員と台北市議会議員たちの交流活動に触れる場となりました。
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