スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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フランス語圏に接するベルン州では、今も多くの人々がカフェやレストランで食事を楽しんでいます(ベルンにて/2020年11月13日撮影)

フランス語圏に接するベルン州では、今も多くの人々がカフェやレストランで食事を楽しんでいます(ベルンにて/2020年11月13日撮影)

 2020年の10月初め頃から、新型コロナの「第二波」が猛威を振るっているヨーロッパ。
 
 夏のバカンスシーズンに、多くの人の動きがあり、ウィルスをそれぞれの国へ持ち帰って広がったとも、感染が収まっていた状態に人々が油断し、大勢で集まったり、衛生面やソーシャルディスタンスなどに気をつけなくなったことで広がった、とも言われています。

 こういった状況から、欧州では、2回目のロックダウンを決める国が出てきました。フランスやドイツ、オーストリアなど、スイスの周りの国々が次々と1か月ほどのロックダウンを始める中、スイスは国レベルでロックダウンをすることに消極的です。春のロックダウンで受けた、社会的・経済的打撃を繰り返したくないこと、仮にロックダウンを再び全国規模で行ったところで、短期的解決にしかならないと考えていること…などが理由にあるようです。


2度目のロックダウンで、飲食店やジムなど再び営業停止の憂き目に(フリブールにて/2020年11月13日撮影)

2度目のロックダウンで、飲食店やジムなど再び営業停止の憂き目に(フリブールにて/2020年11月13日撮影)

 しかしスイスの新型コロナ感染状況は、かなり危機的な状態にあります。

 10月半ば頃から急増し始めた感染者数は、10月下旬~終わり頃には、一日の感染者数1万人を超える結果となりました。ヨーロッパでは、1日の感染者数が数万人となっている国もあるので、1日の感染者が1万人を超えるのは、一見まだマシと思われるかもしれません。
 
 ところが、スイスは九州ほどの大きさで、人口も日本の15分の1の850万人ほど。そのため、10万人当たりの感染者数は1228人になり、ヨーロッパでも“ワースト5”に入る感染国となってしまうのです。

 同じ日の、日本における10万人当たりの感染者数が11人なので、いかにスイスの新型コロナの状況が深刻かが分かります。(連邦内務省保健局/2020年11月13日データ)


濃い色になるほど、感染者数が多い。西部はフランス語圏(データは連邦内務省保健局/Bundesamt für Gesundheit / Office fédéral de la santé publiqueより)

濃い色になるほど、感染者数が多い。西部はフランス語圏(データは連邦内務省保健局/Bundesamt für Gesundheit / Office fédéral de la santé publiqueより)

 スイスの中でも特に感染者の増加がみられるのが、西部のフランス語圏。そのため、感染数が多いフランス語圏の州が次々と、1か月の間ミニロックダウンを始めることとなりました。

 前回の春のロックダウンに比べれば措置は緩く、カフェ・レストラン、フィットネスクラブ、娯楽施設などは営業停止となりますが、前回と異なり、今回学校は引き続き対面授業(大学を除く)、さらに美容院やホームセンターなども、今回は営業可となっている州が多いようです。

 こうして11月初旬から、ミニロックダウンを強行した州の努力が功を奏し始めているのか、ここ数日、1日の感染数はやや落ち着いている(といってもまだ多い)気がします。

 ロックダウンが無事終了した後は、人の移動が活発になりそうな12月が待っています。再びここで、あちらこちらで集団感染が起こったりして、3度目のロックダウンになってしまわないよう、年末年始シーズンも気を引き締めて、健康に無事に年を越したいものです――。




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