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台北アリーナでの感染症対策 高校バスケHBL
2020.04.11 up
記者会見時の様子
3月7、8日に高校バスケHBLの決勝トーナメントが台北アリーナで開催されました。例年なら、協賛企業の広告企画、各チームの応援団、一般のファンらが訪れ、盛り上がるのですが、今年は新型コロナウイルスの影響がどこまで出たか気になるところです。
まずは、2月26日に台北市内のホテルで行われた記者会見。
今では珍しくないのですが、この頃から政府の指導で座席を離して設置するようにしていました。
無観客試合
記者会見時に開催方式が発表され、選手、指導者、学校関係者、選手の保護者合わせて50人まで入場可で、それ以外の入場を禁止する無観客試合を実施となりました。
無観客試合については、「仕方がない」と感じる一方で、「何をやっても静かでやりにくい」、「選手たちのパフォーマンスに影響があった」といった声もあります。私が見ている限りですが、観客がいないと盛り上がらないので寂しいし、観客の声援を力に変えられる選手やチームには、厳しい決定のように見
えました。
消毒も必ず
当日は、私の場合、入口ではサーモグラフフィーカメラと非接触型体温計による検温、手の消毒、質問票の記入を経てから、入場となります。中での行動も制限され、客席への移動、ロッカールーム訪問は禁止され、選手らの取材は実質会見場のみという形をとりました。
各チームの場合、2月の試合同様、約1時間前に入場が許可されますが、全員の体温測定、消毒が終わり、事前に提出した名簿をもとに揃っているのを確認してからの入場となりました。
選手の保護者らは、3位決定戦と決勝では保護者と選手が一緒に入場する企画の時はアリーナに降りていましたが、それ以外は客席の所定の場所で観戦していました。座席も、4席間隔で座るよう促され、空間が目立つような感じになっていました。
試合ごとに客席とロッカールームが消毒されているのは、2月の準決勝リーグから変わらず。2月の試合との違いを挙げるとしたら、ベンチの椅子は、ハーフタイムで選手たちがロッカールームへ下がって空になった時に欠かさず消毒していたことでした。
感動的シーンは変わらず
1万人以上入る空間でチーム毎の上限50人の応援席はあまりにも寂しいので、各チームの声援を録音したものを試合中に流しました。
しかし、人工的な音は違和感だらけで、いまひとつ乗っていけない感じがありました。台北アリーナのような大会場の客席からの声援は単なる「声援」ではない、というのが分かったような気がしました。
男子決勝の最後の瞬間
台北アリーナの無観客試合で、違和感を感じながらも無事終了となりました。
無観客試合が試合にどの程度影響を与えたかの判断は難しいですが、1点差でギリギリ逃げ切って勝利した感動(4枚目)、決勝で栄光の紙テープを浴びる喜び(5枚目)は、過去何度も見てきたものと同じでした。
6月に卒業を控えた3年生の進路に関わるので、2月の準決勝リーグから対策を入念に行い、開催されたHBL。感染症対策の指導を行ってきた教育部體育署の高俊雄(ガオ・ジュンション)署長も、会見と表彰式で関係者たちの労をねぎらっただけでなく、開催できるまでの防疫方式を確立できたことへ手応えを掴んだ様子でした。
この2週間後に大学バスケのUBAの決勝トーナメントが行われましたが、その様子は次回以降。
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