無観客でも表彰式がなくても… 高校チアリーディングHCL
2020.05.18 up
会場に入る際の動線
3~4月にかけて、高校バスケ・HBL、高校バレー・HVL、大学バスケ・UBA、大学野球・UBL、中学バスケ・JHBL、中学バレー・JHVLの様子を紹介していきました。
その後、大会の主催者から4月26日に台北体育館で開催された中学・高校のチアリーディングコンテストの案内が届いたので、はじめてですが、その様子を見てくることにしました。
競技の性質上、どうしても気になってしまうのは、以前も紹介した「室内100人以下」の開催原則。それも踏まえて、どのような対策を立てたのか、コンテストの様子を踏まえ、紹介します。
上の写真は入口付近。
ここで、各チームは赤外線サーモグラフィーカメラの検温を受け、必要に応じて耳で検温する体温計を用いる方法を採りました。
私の場合は、入口前に手続きを行い、健康証明の書類に書き込んだ上で手の消毒を済ませてから写真のところを通過しました。
1階の控え室
チアリーディングは1チーム辺りの登録人数が多くなるので、「室内100人以下」で運営していくのは非常に難しいところ。
参考までに、1週間前、同じ会場で開催された大学バレー・UVLでは、原則を守るために
・中継を行うテレビ局の担当者、大会の運営と広報的役割を果たす学生記者以外、外部の報道関係者には開放されず
・各チーム17人まで入場を許可(中学バスケの20人よりも厳格)
・1階を試合会場にし、4階を各チームの控え室代わりに使用
という形で対応しました。
HCLでは、
・中間にある4階をコンテストの会場に設定し、1階(バスケットボールなどでメイン会場として使用されることが多い)と7階(バドミントンや格闘技の大会で使用されることが多い)を各チームの控え室代わりに使うサンドイッチ形式を採用し、移動に困らないよう配慮されていました。
バック宙も披露
私が到着した頃には、4チームで行われていた中学の部が終わっていて、高校の部の位置確認とリハーサルが行われていました。
高校の部は、8チームがエントリーしていて、各チーム躍動感あるパフォーマンスが見られました。
タンブリングでは、バック宙も見られましたが、あるチームの選手がバク転の際に頭から落ち、首が床のクッションにめり込んだように見えたので、ドキドキしました。
パートナースタンツの技の一つ、「スコーピオン」
パートナースタンツの技も色々ありますが、、ヒールストレッチ、アラベスクだけでなく、上の写真のスコーピオンといった修練が伴う技も登場しました。
ただ、あるチームがエクステンションリバティーをやろうとしてトップの女子選手がバランスをうまくとれず、スタンツが崩れ、雪崩を起こしそうになりましたが、後方で世新大學のチアリーディング部の選手たちが補助していました。
トロフィー越しのリハーサル風景
8チームのパフォーマンス終了後、採点の集計と最終確認に入り、表彰式に成ると思っていたのですが、すぐに撤収作業が始まり、各チームとも荷物をまとめていました。
気になって、担当の方に「表彰式はやらないんですか?」と聞いたら、「人が集まりすぎて(100人以上)しまうので、やりません。最終結果は後ほど公表します」ということでした。
個人的には、歓喜の表情などを撮影しようと考えていたのですが、それも叶わず。私が手続きを行った入口の机に無造作に置かれ、係りの方よって箱に収納されるトロフィーを見て、「結果が出てから箱ごと受け取るんだろうなぁ…」と考えると、少し寂しい気がしました。
とはいえ、高校生たちの躍動感あるパフォーマンスから、ここ最近こもりがちで思うように動けていない自分たちが何だか励まされているような気分になりました。
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