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1月10日の民進党の前夜集会。香港の民主化運動に関する写真を出し、支援をアピールしました
7月1日から施行された香港国家安全維持法。
この法律を巡り、世界各国で懸念の声が上がり、その影響について注意が向けられています。台湾もこれに合わせるように、7月1日～8月6日までの期間限定で「台港服務交流辦公室」というを香港人のサポート機関を設けていました。
8月10日に、台湾でも新聞を発行している蘋果日報の黎知英社長と日本語が堪能な活動家の周庭氏が逮捕され、法律の運用法とその後の香港社会の変化により一層注目されることが予想されます。
二人の逮捕を受け、蔡英文総統も8月12日民進党の党中央会議前に、北京政府（蔡総統のfacebookより）には香港市民の声に真摯に耳を傾け、社会を平穏に保つ努力を行うよう要請するだけでなく、必要な人道的支援を行う旨の声明を出しました。
【参考】
https://www.facebook.com/tsaiingwen/photos/a.390960786064/10156942883116065/
1月10日の集会後、香港人活動家が掲げた旗
香港の動きに台湾も敏感に反応しているのは、ご存知の方も多いと思いますが、私が本当の意味で知ったのは1月の選挙の時でした。
1月10日に民進党が総統府前で投票前夜集会を行いましたが、この終了前後に香港から来たと見られる活動家たちが上の写真の旗を振りはじめました。最寄りの駅に移動する道中でも3回見かけ、多くの集会来場者からは「香港ガンバレ！」と声援が起こっていました。
1月11日の選挙後、民進党の集会時より
翌1月11日の蔡英文総統の選挙対策本部前の集会でも、香港の活動家は来ていたようで、終了後、上の写真のように旗を振り、前日と同じ光景が広がり、「香港ガンバレ！」と声援が集まっていました。
2日間に共通しているのは、活動家たち全員がマスクなどで常に顔を隠していたこと。これだけでも彼らが置かれている立場が垣間見え、緊張感が伝わってきました。
1月11日の集会時に掲げられたボード
上の写真も1月11日の民進党の集会時のもので、直訳すると、「台湾と香港は同じ心でつながっているよ 香港を支えてくれて、ありがとう英ちゃん（『小英』は蔡英文総統の愛称）」という感じです。今振り返ると、切実な叫びであると同時に、蔡英文総統と今の台湾政府が香港の民主活動家たちにとって大切なよりどころになっていたように思います。
銅鑼灣書店の前に貼られた5月29日付蘋果日報の1面
元々は香港で経営していた銅鑼灣書店。
中国政府に批判的な書籍を扱ってきたことで有名な書店ですが、香港では営業できなくなったことから、店主の林榮基さんが昨年4月に台湾へ移住。4月25日から台北市内で営業を始めました。5月29日には蔡英文総統がお店を訪問し、林さんを激励するだけでなく、来客用のメッセージを残し、香港から来た人たちに対する支援への意志の強さを見せました。
しかし、1月から続く新型コロナウイルスの感染対策による渡航制限、7月に香港の「台北經済文化辦事處」の代表がビザの更新が認められず台湾へ戻るといった困難が残る中、蔡英文総統と民進党の人道的支援がどこまで行き届くか。今後、注目を集めそうです。
【参考】
http://japan.cna.com.tw/news/apol/202005290004.aspx
https://www.facebook.com/causewaybaybooks
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-21/QDSJNBT0AFBO01
https://tw.appledaily.com/politics/20200808/LF542LDAS6VUEK22U7UEADDPF4/
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