1年ぶり開催 プロジェクションマッピングショー(下)
2021.10.30 up
男子バドミントンダブルスの金メダル獲得時のビデオ判定を再現
チャイニーズタイペイの金メダル獲得数は2つでしたが、そのうちの1つが男子バドミントンダブルスの李洋・王齋麟組。最後はチャレンジによるビデオ判定で勝利が決まったことで、その瞬間が再現されました。今では、そのジャッジを再現したデザインのサージカルマスクも販売されるほどのインパクトでした。
高藤直寿選手も登場
東京オリンピック初日に金メダルを獲得した柔道男子60キロ級の高藤直寿選手。その時の決勝戦の相手はチャイニーズタイペイの楊勇緯選手でした。楊選手が柔道で初めてメダルを獲得したチャイニーズタイペイの選手になったのを受け、上のような映像が作られたようですが、このような形で高藤選手が出てきたのはうれしい限り。笑みを浮かべ、興奮しながら見ていました。
世界の多様性をガチャで再現
今年は東京オリンピック以外にも、外交面では日本をはじめ、世界から台湾への新型コロナウイルスワクチンの寄贈が続きました。昨年からの傾向ですが、今年に入ってからは外交面での動きがこれまで以上に活発になり、台湾の存在感が増すきっかけになった年のようにも見えました。
それを受けてか、世界の多様性をガチャで再現したものも登場しました。
日本人にはこれでしょうか
私自身嬉しかったのが上の写真のもの。
世界各国のあいさつの言葉が画面の上下を移動する仕様でしたが、日本語の「こんにちは」がど真ん中に登場し、存在感を見せていたのもうれしかったです。
6月から現在に至るまで、日本から何度もワクチンが寄贈されてきましたが、その過程が反映され、存在感が出てきたのかなぁ…と思いながら見ていました。しかし、今の台湾で日本旅行に飢えている人たちも多くいるので、その人たち向けなんだろうなぁ…とも思いながら見ていました。
【動画】
https://youtu.be/qGK9RlpVWk4
総統府前の北側広場に設置された「雨馬」
今年は8~10日に総統府前の北側広場にも設けられていました。
それが客家委員会と紙風車劇團の共同企画である「雨馬」の展示。
プロジェクションマッピングショーの合間を縫ってショーも開催され、上の写真のような演出も見られました。
「雨馬」は、作家の小野(シャオイェ)さんが長い時間をかけて記憶と歴史をたどって創られた原作の童話で、その後児童劇団の紙風車劇團が舞台で公演するために編成した作品です。
その中に登場するのが上の写真の高さ10メートルの馬の像。馬に使われている色使いは客家の人たちの幸福を表すものだそうです。特に馬のたてがみや尾に使われている七色の毛は、雨上がりの幸福感を現し、客家の人たちの勇敢、堅強且つ温柔な力を象徴するもので、台湾から感染拡大で傷む世界の子供たちへ捧げる意味もあります。
【参考】
https://www.cna.com.tw/news/ahel/202110080256.aspx
こちらも10分くらいのショーを行い、来場者を喜ばせていました。
世界における多様性だけでなく、台湾の文化の一つに触れる絶好の機会になったプロジェクトマッピングショーでした。
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