台湾の年越しドキュメント2021(2)コンサートに満足し午前様
2021.01.26 up
かわいらしいネコのゲートも用意されました
開始予定時刻の夜9時になっても、上の写真の位置に留まり、早く入場できる気配がありませんでした。球場内からは、前座を務めていると見られるアーティストの歌声が響き渡り、なかなか会場へ入れないことへのイライラを加速させていきました。
そんな中、「別の入口でも入場ができる」という係員の声が響き渡り、列が一気に短くなりました。
テントになっているのが入口兼検査場
上の写真の位置まで来たら、比較的早く入れるだろうと思って様子を見ていたら、前の人たちは身分証とチケットの半券と合わせて出し、係員が持っている端末に情報をスキャンしていました。
わたしは半券に押してもらったスタンプを見せ、サーモグラフィーカメラの検温も通過し、無事球場に入ることができました。
翌日のニュースで知ったことですが、ここで収集したデータを基に本来なら不要不急の外出が禁止されている7日間の自主健康管理措置の人たち計7人を特定し、退去させていました。
*ちなみに、隔離などの措置に違反した場合は、伝染病防治法の規定により、1万~15万元(約3万7058~55万5875円)の過料が科せられる恐れがあります。
【参考】
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202101040005.aspx#.X_L_1Mjli8I.twitter
当日買ったマスクケースとストラップのセット(左と下、180元〈約668円〉)と、緑と青のカラーマスク(右)
入場後、係員から上の写真にある緑と青のカラーマスク、消毒用アルコールで湿らせているウェットティッシュ、簡易ポンチョを渡されました。
いただいた三品は、現状を踏まえたプレゼントのように感じ、主催者と五月天の思いが伝わってくるようでした。
この時点で、すでに9時20分になっており、慌てて場内の係員に座席の場所を聞き、席についたとほぼ同時にコンサートが始まりました。私の席は、三塁側スタンド1階席でしたが、グラウンドに設けられている場内の音響装置などを操作する席の機材を保護するために設けられている屋根でメインステージの中央部分がしっかり見えないところでした。
球場の外に設けられたグッズ売り場
そして始まったのは9時30分過ぎ。間に合ってよかった…と思うと同時に、その分公演が短くならないかな…と不安にもなりました。
コンサート中は撮影禁止なので、写真はありませんが、歌とやや省略気味の五月天の5人のMCであっという間に2020年の終わりを告げる時間になっていきました。
ここに至るまでに私でも知っている人気曲を歌っていましたが、その時は観客が立ち上がり、マスク越しに大声で声援を送り、歌っていました。感染症の不安がある中では、あまり好ましくない光景ですが、多くの人たちが長い間感染症対策で抑圧されてきていることを考えたら、そのたまっている分が爆発しているようにも見えました。同時に、興奮している人たちの頭を抑えるのは本当に難しいと感じました。
仮設の屋台街の食事スペースにはアクリル板の仕切りも
そして、2021年を迎える時は初披露の新曲の途中の状態でカウントダウンが始まり、メインステージの後ろにある外野席に設置された花火が上がり、全体の盛り上がりが最高潮を迎えました。
【カウントダウン時の様子】
https://www.youtube.com/watch?v=vHA_Q8o5ZAE
https://www.youtube.com/watch?v=CNe30oQb4Ss
花火が終わり、また歌に戻り、午前0時50分くらいまでコンサートは続きました。
私自身、台湾へ来てから各地のカウントダウンライブと花火を見てきました(過去の記事参照)が、今回は特別印象に残りました。
まず、新型コロナウイルスの感染拡大で、開催できるかどうかの不安があり、クリスマスのコンサートも2週間延期になったことで、周りから「大丈夫? 危ないんじゃないの?」と言われたこともありました。
その中で無事にコンサートが行われ、コンサートで使用された動画には、五月天の感染拡大を抑え、今の生活を守っている医療従事者をはじめ、自分たちの今の生活を支えている多くの人たちへの感謝、さらなる困難に直面しても人々が手を取り、団結し、乗り越えていこう、というメッセージも含まれていて、温もりと愛情を感じました。
コンサート終了後は、会場の向かいの空き地に作られた屋台街を見てきました。本当は、もっと早く来てじっくり見たかったのですが、その時間も余裕もなく、加えて会場の敷地内では飲食禁止。泣く泣く断念しました。
振り返ると、食事用のスペースでアクリル板の仕切りでガッチリ仕切られ、マスクケースのセットを購入する際、レジ担当の方がゴム手袋をつけて接客しているのを見て、日常からはまだまだ遠い位置にあるのだな…と実感しました。
帰りは、人混みを避けるために、桃園MRTは台北市内へ直接向かわず、二つ目にある桃園側の終点の環北駅に向かい、そこから折り返して台北市内に戻り、夜食を摂った影響で、自宅には午前4時30分ごろ戻る午前様になりました。
そのあと、仮眠をとり、高雄へ向かいましたが、その様子は改めて紹介したいと思います。
*オンライン用ライブの動画
https://youtu.be/DQ7HSI5VeB4
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