台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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入場を待つ来場者(2月4日午後1時30分ごろ)

入場を待つ来場者(2月4日午後1時30分ごろ)

 昨年、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃、台北国際アニメ・マンガフェスティバルの様子を以下のような形で紹介しました。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2020211163

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202052801858

 今年も2月4~8日に開催されましたが、以前紹介した台北国際ゲームショー同様、開催直前に起きた桃園市内の病院で起きた新型コロナウイルスの集団感染が影を落としました。


消された指導單位(アドバイザー)の部分

消された指導單位(アドバイザー)の部分

 会場の内外に設置されているのぼりを見たら、アドバイザーにある文化部のロゴマークが消されていました。

 台北市の例を挙げると、迪化街年貨大街が中止、旧正月の連休明けに開催予定だったランタンフェスティバルも延期、という対応で、台湾各地の行事やイベントも同様の対応をしてきた中で、開催に踏み切ったことによる主催者や準備を請け負ってきた人たちの苦悩の様子も見えてくるような気がしました。


出展見送りのブースも

出展見送りのブースも

 出展にも影響を及ぼし、上の写真のブースはスタッフの安全などを考慮し出展を急遽中止し、壁で覆っていました。また、いつも長い列ができている台湾角川書店、「境界のRINNE」や「けいおん! highschool」などの人気作品を扱っている尖端出版などは出展を見送りました。

 そのため、開催規模が小さくなり、3時間くらいで全部回れるくらいでした。


日本館も1年ぶりに復活

日本館も1年ぶりに復活

 毎回ゲストが訪れ、多くの来場者で賑わう日本館のステージは1年ぶりに復活したものの、ゲストはオンラインでの登場で、少し寂しい感じでした。

 新しい試みとして、日本のVTuberをゲストに招いていましたが、その中で特に印象に残ったのが、茨城県公認VTuberの茨ひより。彼女が気合を入れて「茨城県民の歌」を歌っていたのですが、台北でこの歌を聞けるとは思ってもいなかったので、茨城県民になった気分でものすごくうれしくなり、ずっとニヤニヤしていました。


【参考】
*茨ひよりのTwitter

https://twitter.com/ibakira_Vtuber

*茨城県民の歌(初音ミクver.)

https://youtu.be/72ppwX1yTao


いつも人が集まる木棉花(MUSE)のブース

いつも人が集まる木棉花(MUSE)のブース

 来場者は場内「上限6000人」の制限があったことが影響してか、減少気味でしたが、いつも人気があるブースは全く影響を受けていない感じでした。

 上の写真の木棉花は、「鬼滅の刃」、「進撃の巨人」、「転生したらスライムだった件」などの人気作品の関連商品を扱っているところです。ブースに入る列がいつも長く、2時間以上待ちは当たり前のところですが、今回はブースに入る人数を制限しているため、午後12時ごろで列に並ぶのを止め、「このあと並んでもブースに入れる保証はしません」と係員が来場者に説明している姿を見かけました。

 用意された福袋も、これまで見たような「売り切れ」の表示が貼られているものがいくつもあり、上の写真同様、これまでと変わらない様子でした。


 同じ時期に開催されていた高校バスケHBLの会場で、木棉花の買い物袋を持った人がいたので、話を聞いたら、欲しいものをたくさん買えたそうで、とても満足した様子でした。

 開催時に「中止しないの?」、「中止でしょ!」という感じの逆風は吹いたものの、学生たちの冬休みの楽しみを奪わず、厳しい感染症対策の下、開催に踏み切り、大きな成果を挙げた今回の台北国際アニメ・マンガフェスティバルでした。


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