清仏戦争を感じる淡海ライトレール藍海線
2021.03.20 up
淡海ライトレールの台北海洋大學駅に描かれた絵
以前、旧正月の淡水の様子を紹介した際、少しばかり淡海ライトレールの新路線の様子を紹介しました。この時、新しい駅の様子を見ていたら、イラストが書かれていたので、気になり、各駅で下車してその様子を見てきました。
地元の人たちから色々話を聞いてみたら、歴史に残る戦争の舞台であることがわかってきました。
1883~85年に起きた清仏戦争は、世界史の授業で習った方はご存知かと思いますが、今のベトナムを巡る領有権を巡って清朝とフランスとの間で起きた戦争です。
淡水は、84年10月に清仏戦争の舞台になったところだそうで、それを知る場になっていました。
沙崙駅の柱にはレリーフも
各駅には、清仏戦争時の激しい攻防の様子が記された絵が描かれ、沙崙駅の柱に至っては、レリーフまで施されていました。
沙崙駅周辺より
沙崙駅周辺を散策してみると、当時の兵士たちをモチーフにしたエクステリアもあり、一見下車したら観光できそうなものがなさそうなところも流してしまわないよう、工夫がなされている感じでした。
改札機には淡水の戦いがあった年「1884」の数字と絵が
淡海線の改札機には、淡水の戦いがあった「1884」と絵が残され、そこからも歴史が感じられるようになっていました。
沙崙駅を降り、10分近く歩くと…
沙崙駅を降りてから、見逃せないところがあるとしたら、この海外線でしょうか。ライトレールの紅樹林駅にあるボードによると、当時のフランス軍は、ここから上陸・撤退したそうです。
駅を降り、乗馬センターの前にある細い道を奥に入り、サイクリングロードがある方へ向かうと、上の写真の海岸に出ることができます。天気がよく、風が穏やかな時は、記念撮影と散歩にうってつけの場所ですが、法律で遊泳禁止になっているエリアなので、注意が必要です。
また、砂浜で足下が不安定になっているので、天候が悪くなった時や風が強くなった時、陽が落ちている時は近づかない方が無難です。淡水の冬は、風が強い時は温度計の表示以上に寒く感じる時があるので、上に羽織るものも持っているといいです。
清仏戦争の歴史に触れ、きれいな海辺を散策したい、と考えている方には淡海ライトレールの藍海線はオススメですが…
日台の往来が以前のように活発になってから、観光先として考えてみてはいかがでしょうか。
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