台湾製ワクチン接種記
2021.09.22 up
病院に貼られたポスターとQRコード
台湾・高端(Medigen)製の新型コロナウイルスワクチンの使用が8月23日から始まりました。高端製ワクチンは、組み替えタンパク質ワクチンであるということで、台湾で既に接種が始まっているアストラゼネカ製とモデルナ製とは違う特徴があります。
同時に、第3期の臨床試験が終わっていない、という懸念もありました。
それでも、7月下旬に高端製ワクチンが承認され、予約の受付が始まった時点で、私は接種予約・意向を登録するホームページに高端製一択で登録し、8月中旬に予約案内が来て、24日午後に自宅近くの病院で接種する予約を入れました。
【参照】
https://1922.gov.tw/vas/
健康状態登録の画面
みなさんが気になるのは、「なぜ高端製を選んだのか?」ではないでしょうか。
私が高端製を選んだ理由は、台湾ではワクチンの入手が思うように進まず、6月から現在に至るまで、日本をはじめ、リトアニア、チェコ、アメリカからワクチンが贈られてきましたが、それらは接種を望んでいてもできない人たちのために回してほしい、という願いがあったからです。
また、台湾・高端製が本格的に使われ、普及すれば接種待ちの解消につながるだけでなく、ワクチンの選択の幅が広がるので、本当の意味での#Taiwancanhelpとなる未来が来ることを信じて選びました。
迎えた24日午後、保険証と居留証を持参して、予約した近所の病院へ行き、受付で検温の後、申し込み手続きを行いました。
ワクチン接種の記録カード
まずは、内科の医師の問診を受けました。
聞かれたのは、過去数日間の体調の良し悪し(特に呼吸器官の状態)、過去の薬によるアレルギーの有無でした。
それが終わると、上の写真のカードを受け取り、注射室へ向かいます。そこで接種を受けるのですが、待っている際に薬を受け取る窓口でナースが高端製ワクチンを受け取り、持ち帰る姿を見かけ、「いよいよだな…」と気持ちをたかぶらせていました。
ワクチン接種の記録
自分の順番が回り、注射室に入り、ナースの指示で所定の場所に座り、左腕上部を出しました。
そこで見た高端製ワクチンは、最初から注射器に入っていました(下のURLの記事の写真参照)。針についたキャップを外し、中の液体がちゃんと出るかどうかナースが確認していましたが、小学生の時に受けた予防接種で見た光景を思い出し、懐かしさを感じました。
【参照】
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202108180005.aspx
接種は思っている以上にあっという間で、ナースは使用済みの注射器を専用のゴミ箱に捨て、私は止血用のばんそうこうを貼られて終わりました。
記録カードに添えられた注意書き
その後、病院が設けた待機場で30分待機して経過を見るのですが、その際、ナースから必ず見るよう言われたのが、1枚目のポスター。QRコードをスキャンして接種後の経過を報告するシステムに登録するのですが、これに登録すると、「疾管家」という衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)・疾病管制署のLINEに接種翌日から7日間健康状態を登録する案内が来て、入力することになります。
ちなみに、ワクチン接種後の健康状態ですが、1度体調面で気になることがあったので、専用ダイヤルに問い合わせて確認した程度で、一般的に言われている副作用的なものは全くありませんでした。
下記URLの動画で、同じワクチンをご夫婦で接種されたインリンさんが接種直後に空腹感に襲われた旨の報告をされていますが、私の場合、そういったことはありませんでした。この記事を書き込んでいる時点でも何も起きていません。
https://youtu.be/iCS-wvW_WRY
二回目の接種は4枚目の写真に記載もありますが、9月21日以降。
またご報告いたしますので、よろしくお願いします。
【追記】
上の写真の注意書きの一項に、「(違う会社が製造したワクチンの)交差接種はお勧めしない」と書き込まれています。最近、「日本政府が交差接種の検討を始めた」というニュースを見ましたが、どのような結論を出すでしょうか。
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