2年ぶりに対外開放した学園祭
2023.01.14 up
2019年12月12日の様子
台湾の学校は、11、12月になると学園祭を開催する学校が増えます。
2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、どこの学校も招待状を出した来賓と学校関係者限定での開催となり、私自身行けませんでしたが、2022年は久しぶりに対外開放されました。
曜日を問わず、毎年12月12日に学園祭を行っている台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)へ行けたので、今回はその様子を紹介します。
2019年は、屋台のように飲食物を販売できる園遊會を行っていたこともあり、来場者は多かったのですが…
2022年の様子
2022年は、平日に加え、天候不良、園遊會を開催せず学術的な部分が前面に出た学園祭になったこともあってか、来場者は少なかった感じでした。
それでも、毎年必ず北一女を訪れる男子校の台北市立建國高級中學(以下、建中)の生徒たちの姿はしっかり見られました。過去には、校長たちがそれをいじって遊んでいた感がありましたが、そうしたいじりにもめげずに来校する姿には頭が下がります。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20181110913
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2018113231633
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20181221121315
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20181229233821
*3年前は、開会式で「建國中學の生徒のみなさん、校長先生が出張で不在の中、本校へお越しいただき、誠にありがとうございます!」といじられていました。
学校の校舎にある棟札のレプリカ
開会式が終わり、2年ぶりに訪れた学校内を散策しました。
日本統治時に「台北第一高等女学校と名乗っていた時代に使われていたものを再現し、展示している校史室というところがあり、通常は国際交流時の来賓訪問時以外には開放されないのですが、学園祭当日だけ開放されます。
日本統治時代の歴史に触れる絶好の機会なので、真っ先に訪れるところでもあります。新しい展示物があるのではないか、と思い、見に行ったら、上の写真の棟札がありました。日本統治時代の1933年からある校舎・光復樓の屋根裏にあるものですが、それを衣再現したものが見られるとは思いませんでした。
現在、光復樓は修復工事中なので、今後、本物が展示されるかもしれませんが、棟札を知らない人にはレプリカで知るのもいいかもしれません。
学校を代表する儀仗(ぎじょう)隊
10月に京都橘高校と交流をした儀仗隊も卒業した先輩たちと共に、開会式とお昼にファンシードリル(ライフルを使った敬礼など、動きを『見せる』演技に特化したもの)を披露しました。
公民科が実施したクイズより
公民科の教師と生徒が一体で、クイズ大会も実施していました。
上の写真は、「(A)~(C)の中で議会の解散権を行使できるのは?」という設問。
中学、高校で公民科に触れてきたみなさん、いかがでしょうか。
これまで、学校の感染対策が厳格だったため、簡単に訪問できない状態でしたが、久しぶりに訪問できるようになり、私自身、教師、在校生、卒業生、PTAの方から今の状況について、話を伺うことができました。収穫も多く、華やかな学園祭を迎えた一方で、学校にいるみなさんが大変な日々を送っていることを知り、複雑な心境になりました。
2023年は、どんな1年になるでしょうか。
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