抗原検査キット使用記
2022.07.07 up
接触アプリの通知画面(スクリーンショット)
今年4月から、台湾では域内での感染確認者数が増加し、6月29日現在4万2112人ですが、一時最高で9万4808人(5月27日)まで増えました。
それを受け、感染対策も変わっていきました。
昨年5月から導入されたQRコードのスキャンなどによる行動追跡の情報登録が4月27日で終了し、接触確認アプリのインストールが強く推奨されるようになりました。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202152715331
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2021517172836
他にも、5~11歳のワクチン接種の推進、入境者の隔離措置の軽減など、状況の変化に応じて対策が変わっていきました。
薬局で購入した抗原検査キット
その中で一番変わったと実感できるのが検査に関するものです。
今までだと、過去に紹介したような感じで、連絡を受け、自治体や行政に相談しながら検査に向かうか、自分で病院か自治体が設けた検査場へ行き、検査を受けるような格好でした。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20224603825
しかし、観戦確認者があっという間に四ケタ台から五ケタ台に増えたことで、既存の検査体制を維持するのが難しくなりました。
そこで、家庭用の抗原検査キットを普及させ、使用して陽性だった場合にPCR検査を受け、陽性だった場合に隔離措置を採るという方法に変え、同時に陽性の認定基準も変えていきました。
家庭用の抗原検査キットは、元々ドラッグストアなどで販売されていましたが、急激な感染の広がりを受け、買い占められることが予想されるため、2年前の2月に行ったマスクの制限販売と同様、4月28日から身分証番号(外国人の場合は居留証番号)の末尾の数字(偶数、奇数)による制限販売を実施しました。
検査キットは1回分100元(約460円)が5回分入って500元のを購入することになりますが、開始して2週間ほどは在庫がある(と見られる)指定の薬局に購入者の長い列ができました。
しかし、1度購入するとその次に購入資格を得られるまでに時間がかかるのが欠点で、2回目のアナウンスが来たのは6月2日でした。
検査キットの中身
私の居留証番号は末尾が偶数ですが、この場合は火木土日に購入可能です(日曜日は全員が対象)。しかし、1枚目のスクリーンショットのように通知が突然来るだけでなく接触時間の数値も変わることがあるので、油断はできず、接触時間の数値が大きい時は、可能な限り検査キットを使うようにしています。
ただ、5月の時は前記のように購入が難しく、販売している薬局を見つけて買いに行っても、末尾が合わずに買えなかったことがありました。
そこで、薬局の方が勧めてくださったのが2枚目の写真のキットです。
上の写真がその中身ですが、1回分で195元(約898円)でした。
中に入っている取扱説明書をもとに、自分で検査を行いました。
制限販売されている抗原検査キット
その後、制限販売されている抗原検査キットも在庫に余裕がある薬局へ行き、購入できました。
5回分の検査キットと説明書が入っていて、説明書は中国語版だけでなく英語を含む各国語版など三種類ありました。
種類に関係なく、検査キットの使用方法は同じ。
綿棒で両鼻の奥を数回ぬぐい、試薬が入っている容器に綿棒の先端部分を入れて10回程度かき回し、抽出用ノズルを容器の口につけ、テストプレートの試料滴下部に試薬を垂らして15分ほど待ちます。
使用後の様子
テストプレートのCのところにラインが出たら陰性、Tだけラインが出てきたら無効、C、Tどちらにもラインが出たら陽性です。陽性の場合は、自治体の衛生局か衛生福利部のフリーダイヤル1922に連絡し指示を仰ぐことになります。
ちなみに、私は2回ともCのところにラインが出ただけの陰性でした。
漏れ伝わった話ですが、抗原検査で陽性だった人がPCR検査を受けるために病院へ行ったものの、隔離や治療による行動制限を嫌い、入口でゴネて同伴者や病院関係者を困らせる人もいるそうです。
状況が変わってきたことで、いろいろ影響も出始めていますが、このような時だからこそ、過去2年感染対策で世界から高い評価を受けた台湾が本当の意味で試されているように思えますが、どうなるでしょうか。
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