台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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組合による講演で出てきた説明(昨年の開催時)

組合による講演で出てきた説明(昨年の開催時)

 私事ですが、2年前より「網路自媒體從業人員職業工會(SMPU)」というYouTuber、ブロガー、i n s t a g r a mなどを使ったインフルエンサーなど、インターネット上のセルフメディアで活動しているフリーランサーを対象にした労働組合に加入し、活動しています。

【参考】
https://smpu.com.tw

 2年前に新型コロナウイルスの感染拡大で、携わっている仕事が中止になった際、労働保険料を納めていなかったことが原因で、給付金の申請ができなかったことが加入のきっかけです。そこで、自分が加入できる組合を探して、見つけました。それにより、3ヶ月に1回の労働保険、健康保険の支払いを代行してもらえるだけでなく、組合独自の団体保険にも加入することで、日々の活動での負傷や疾病の不安を解消することもできました。

 また、保険以外にも、組合員同士の交流活動、労働法規に関する研修兼日帰り旅行、無料の法律と税務の相談など、福利厚生もしっかりしていて、不安定になりがちなセルフメディア系フリーランサーを支える体制も整っているのが魅力です。

 私が所属する組合がサポートしているのが、「アジアクリエイター大会」。こちらは、商品の情報を配信してもらえるインフルエンサーを探す企業と、そうした提携を目指し、自身のメディアを成長させたいと願う配信者をつなげるイベントです。2年前から開催され、今年で3回目を迎えました。


場内の様子

場内の様子

 3回とも同じ会場を使っていますが、今年は出展企業が増えて150社になり、会場が少しばかり手狭になったように感じました。そのためか、過去2年、来賓の講師による講演は別室で行われ、入場料を別途支払わないといけなかったのですが、今年はそれもなく、同じ空間で行われていました。

 入場料は、購入時期にもよりますが、当日購入の場合、1000元(約4608円)前後かかるところを、組合員は事前の申請と登録で無料でした。

【参考】
https://www.affiliateliveasia.com/index.html


特設ステージで行われたシンポジウム

特設ステージで行われたシンポジウム

 中に入ってみたら、いろいろな企業が入っていて、自社製品をPRしていました。他にも、自撮り棒につけたスマホ片手にリポートをしている人も多数、ブースによっては人が集まりすぎて、通路がふさがってしまうほどでした。加えて、会場の奥と隅に設けた特設ステージやスペースで講師による講演やシンポジウムを行ったことで、更に状況が悪化することもありました。

 私としては、日本の商品を輸入販売している会社の方とお話しすることができ、そこにいらした日本人スタッフの方とお話しできたこと、いつも利用している旅行社のスタッフの方とお会いして、感謝の気持ちを伝えることができたのが収穫でした。


組合のブースに掲げられたボード

組合のブースに掲げられたボード

 私が所属する組合は、会場の外の入口付近で、訪れてきた人を対象に組合の資料配布と説明を行なっていました。

 私は2年前に来た際、香港人の方がブースに説明を聞きに来たこともありましたが、その時は私が代わりに話を聞いて間に入った、ということもありました。


記念撮影用のパネル

記念撮影用のパネル

 当日の会場の中を見ていると、女性が男性よりも多くいるだけでなく、元気と活力がみなぎっているように感じました。

 組合の男女比は、2年前の組合員による代表会議時に提供された資料をパッと見た限りでは、女性の方が多い感じです。当日、組合のブースを訪れている人を見ても女性が多く、ブースで接客をしている担当者3人全員女性でした。

 台湾の場合、この方面では女性が牽引しているように見えるだけでなく、力強さもすごくあるように感じました。翻って、日本はどうでしょうか。

 そのようなことを考えました。


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