台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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日本語もあり

日本語もあり

 今年も10月10日の国慶節に合わせ、総統府でプロジェクトマッピングショーが行われました。本来なら早い段階で行われてもおかしくなかったのですが、台風上陸の影響を受け、6~10日と過去2年よりも短めでした。

 今年は、「未来の彼女へ」というテーマで、家庭にとどまらず、社会の第一線で活躍する女性たちがどのような過程を経て、現在のように多様性ある社会を構築していったか、というのを紹介していく内容でした。


プロジェクトマッピングショーに集約されたメッセージ

プロジェクトマッピングショーに集約されたメッセージ

 1枚目の写真に日本語が出てきますが、今年の制作には日本語の通訳に日本人スタッフの名前(女性)があり、ちょっとうれしくなりました。

 


蔡英文総統

蔡英文総統

 映像には、台湾人女性初の作家、哲学者、画家…と「台湾人女性初」という方がたくさん登場し、ナレーションのほとんども「国民のおばあちゃん」という別名がある女優の陳壽芳さんが務めました。

 現在の台湾だと、女性初の総統に就任した蔡英文総統は外せないですね。


道のりは険しく

道のりは険しく

 台湾の女性たちが、今のように社会の第一線で活躍する人が多く出てくるまでには、さまざまな困難がありました。それは成人だけでなく、学生たちも同じで、困難に立ち向かい、今の地位を築いて行った過程が映画作品などを通して紹介されました。


映画「流麻溝十五號」より

映画「流麻溝十五號」より

 その中には、私が昨年鑑賞した映画「流麻溝十五號」もありました。
 戦後の戒厳令下で、國民党政権によって行われた政治的迫害「白色テロ」の女性被害者が題材になっている映画で、日本では4月に東京都内で上映会も行われました。

 作品中、政治犯で捕えられ、離島に収監されている女性たちがどのように扱われ、耐えてきたかが出てきます。以前読んだ、「ワイルドスワン(ユン・チャン:著、土屋京子:訳、講談社:刊)」に出てくるような拷問のシーンもあり、台湾の女性たちがたどってきた歩みが平坦なものではなかったことが伺えました。

 日本では、こうした女性にスポットを当てた企画、どこまでできるでしょうか。

 そんなことを考えました。

【参考】
https://japan.thenewslens.com/article/2735
https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content2.aspx?n=365&s=118782
https://www.taipeinavi.com/special/80016426


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