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アメリカ:サンフランシスコ

サンチェス恵梨香(サンチェスエリカ)

職業…フリーランス、
居住都市…サンフランシスコ市、アメリカ

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 アメリカでは日本以上にガソリン車を廃止する動きが活発で、州によって時期は違うものの私の住むカリフォルニア州では2035年以降は新車のガソリン車、ハイブリッド車の販売か禁止となります。

 その状況で今から車を購入するとなると、電気自動車か水素自動車が候補に挙がる訳ですが、サンフランシスコでは電気自動車のテスラが人気。そして水素自動車も徐々に増えているかなという印象です。

 過去最大級に販売車両が不足していたアメリカで、私がやっとのことで見つけた車が水素自動車のトヨタMIRAI でした。購入して○ヶ月経ちましたので、乗ってみた感想をお伝えいたします。

 まず最大のメリットはその乗り心地。ラグジュアリー感があり、振動も騒音もほとんど感じられない為、ガソリン車と比べて運転の疲れをあまり感じません。

 この超高級車に乗ってるかのような静かな走りを体験してみると、それだけで買った価値があったと思う程です。

 そして有害ガス排出量がほぼゼロで地球に優しく出来ている気分になれること。

 この話を聞いただけでは良いことしかないように感じられますが、もちろん水素自動車が主流になれていない理由であろういくつかのデメリットもあります。


このようにほぼすべてのステーションで水素の供給ができないことも。サイトでオンラインのステーションをチェックします

このようにほぼすべてのステーションで水素の供給ができないことも。サイトでオンラインのステーションをチェックします

 まず水素の供給不足が現在の水素自動車の大きな課題です。

 水素ステーションの数もそもそもが少ないのですが、水素の売り切れや故障中、運良く開いているステーションを見つけても長蛇の列、ということが往々にしてあり、ひどい時はサンフランシスコ郊外を含めたベイエリア全体のステーションが利用不可だった日も。

 最新のトヨタMIRAI のオーナーにはそのような時にトヨタからレンタカー及びその際にかかったガソリン代をカバーしてもらえる特典があるのですが、あくまで最新のみでそれ以前のMIRAI のオーナーにはそのような特典は一切ありません。

 そして水素供給会社のTrue Zero社が、長期化するロシア・ウクライナ戦争と記録的な寒波を理由に既に高騰している水素価格を更に1キロあたり5ドルの値上げを実行。私がMIRAIを所有し始めた頃に比べると10ドル近く上がってます。ここ半年以上、ずっと値上げをせずに頑張っていたShellでも一気に6ドルの値上げ。結果ガソリン車よりも水素自動車の方がコストがかかるという事態になっています。この安定供給とは言い難い状況とコスト高に水素自動車オーナー達は不満を募らせています。

 この不便さのおかげで充填待ちをしている間に水素自動車オーナー同士で愚痴を言い合ったり情報交換をしたりと、妙な連帯感が生まれているのは面白いのですが、今後水素自動車がもっと活躍できるように現状が早く改善されることを願っております。





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タグ:水素

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