台北で存在感をしっかり見せたポーランド(2)
2023.03.26 up
最後は客席も総立ちの盛り上がり
最後の曲を披露している時は、客席も総立ちで盛り上がりました。
DAGADANAのミニコンサート時、進行時のトークは全部英語、歌は母語、中国語の翻訳なし、という状態でしたが、この盛り上がりは想像しておらず、本当に驚きました。
音楽に国境はないんだなぁ…と改めて思いました。
【参考】
当日の盛り上がりの様子
https://twitter.com/TomaszSajewicz/status/1621863317320134656?s=20
ポーランドの国旗とウクライナの国旗をくっつけたものを持ち出して記念撮影
ミニコンサート終了時、DAGADANAのメンバーたちがあらかじめ用意していたポーランドとウクライナの国旗をくっつけたものを持ち出して、記念撮影を始めました。
メンバーにウクライナ人のダナさんがいるからだと思いますが、この様子を見ていて、ポーランドにとってウクライナが本当に大切な隣国であり、パートナーであることを実感しました。
ポーランド政府台北事務所関係者と観客と記念撮影
最後は、ポーランド政府台北事務所関係者と観客と記念撮影を行い、中国語ゼロのミニコンサートを締めくくりました。
今年の台北国際ブックフェアで、ポーランドがメインテーマ館になりましたが、ポーランドの皆さんが本当に伝えたかったことは、ポーランドとウクライナが置かれている現状であり、平和の世の中で純粋に音楽が楽しめるありがたさなんだと実感しました。
ちなみに、ダナさんはミコラ・リセンコ記念リヴィウ国立音楽院(リヴィウ音楽院)出身で、ウクライナ西部にあるリヴィウに近いイヴァーノ=フランキーウシク州出身とのこと。リヴィウは、昨年10月にロシアのミサイル攻撃を受けたという心配なニュースがあります。しかし、DAGADANAがポーランドとウクライナの文化アンバサダーということで、不安や心配といった感情を押し殺し、その役割を全うしたように見えました。
【参考】
https://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=17323
http://www.dagadana.pl/en/
https://www.facebook.com/dana.vynnytska
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-lviv-strike-idJPKBN2R6138
https://twitter.com/CKozaczewski/status/1622091291407548419?s=20
閉会式の一コマ。文化部の史哲部長(左)とポーランド政府台北事務所のツィリル・コザチェフスキ所長(右、元駐日ポーランド大使)
上の写真は、閉会式で行われたポスターや記念品の交換、授与の様子ですが、注目は真ん中の台北国際ブックフェアのポスター。赤、白、青、黄色の四色が使われていますが、これはポーランド(赤と白)とウクライナ(青、黄)の国旗の色をイメージしたものだそうで、このことに関してはツィリル・コザチェフスキ所長から謝辞がありました。
DAGADANAのコンサートとポーランドの皆さんが伝えようとしていた伏線が、ここにあったんだなぁ…と改めて感じました。
あるブースに並んだロシア、ウクライナの関連書籍
会場内にある一部出版社のブースには、ロシア、ウクライナに関する書籍が並びました。また、出版社も以前紹介した台北市の苗博雅市議会議員(http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202212802846)を招いて、「ゼレンスキー大統領に見る台湾への啓示」というテーマでトークショーを開催するなど、今のウクライナで起きていることへ関心を寄せる企画も行われました。
今回のポーランドが見せた行動力は、多くの人々の心を動かした大変見事なものだったように感じました。
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