チーズフォンデュで乗り切るスイスの冬
2023.03.27 up
体の芯から温まるチーズフォンデュ
暦ではすでに3月から春ですが、スイスでは5月頃まで雪が降ることもあり、まだ冬のような気候です。とはいえ、突然気まぐれに突然20℃近くまで上がったと思えば、翌日の日中最高気温が氷点下にまで下がることもあり、毎日油断ができません。
スーパーなどでもチーズフォンデュ用チーズが多く販売されています
そんな冬のある晴れた週末に、久しぶりにチーズフォンデュを食べに行きました。
スイスでチーズフォンデュといえば、アルプスの山のシャレ―などで寒い時期に食べる、日本の「鍋」的存在。今回は山ではなく湖が見えるレストランのテラスでいただいたのですが、もう寒いこと寒いこと!
スキーリゾートなどでは、みんなスキーやそり遊びなどの運動を十分して汗をかいていたりしますが、体を動かさずにただ冬の寒空の下でチーズフォンデュを食べるだけでしたので、当たり前ですね……我ながらグータラすぎました(笑)。
チーズフォンデュ用の鍋「カクロン」もスーパーで容易に入手できます
チーズフォンデュには、スイス北東部に位置するアッペンツェル地方で生産されるアッペンツェラーチーズや、西部フランス語圏フリブール州のグリュイエールチーズなどがよく使われているようです。
チーズフォンデュは日本でもメジャーになりつつあり、専門レストランも見かけるようになりました。スイスのチーズフォンデュは、フォンデュ用チーズを白ワインとともに「カクロン(Caquelon)」と呼ばれる鍋で溶かし、それが溶けたところで小さく切ったパンや茹でたジャガイモを、細長いフォークの先に刺し、チーズにからめて食べます。
日本ではパンやジャガイモだけではなく、野菜や肉もチーズにからめていただいたりしますが、スイス人たちに言わせれば、それは“邪道”なのだとか(苦笑)。
チーズとパン・ジャガイモだけだと栄養がかたよりそう、なんて思われそうですが、スイスではサラダやスープ、サラミなどの干し肉、ピクルスを前菜として食べた後に、メインとしてチーズフォンデュをいただく、という流れが多いです。
氷点下の日に凍っていた町の噴水
スイスに暮らすようになって、チーズを食べることが非常に多くなったのですが、普段こういったチーズを食べ慣れていないと、すぐお腹がもたれてしまう場合も。ちなみに筆者の場合、チーズフォンデュが好きなのに、胃があまり受け付けてくれず、少し食べるだけでたちまちお腹の調子が悪くなったりします。
スイス観光へ来られてチーズフォンデュを召し上がる機会がある方は、食べる量などにご注意を。ホットミントティーや紅茶などを飲みつつ、本場のチーズフォンデュをエンジョイしてくださいね!
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