7月1日から始まった「定期券」
2023.08.07 up
TPASSのポスター
7月1日から台北、新北、基隆、桃園の公共交通機関が30日間使い放題(レンタサイクル『Y o u B i k e』は最初の30~60分無料)の定期券「TPASS」が始まりました。元々、台北と新北は、台北MRTと新北MRT(淡海と安坑ライトレール)と路線バスが30日間使い放題、『Y o u B i k e』が最初の30分無料で使える「1280定期票」というものを2018年4月16日から1280元(約5738円)で販売していましたが、今回は行政院が動き、台北、新北の通勤圏になる基隆、桃園も移動可能になっただけでなく、金額も1200元(約5379円)と、わずかですが安くなったことで、更に利便性が上がったものになりました。
5月に発表されていて、6月15日から販売が始まり、現在に至っていますが、どのように便利になったのか、以下、紹介していきます。
MRT淡水駅の券売機
台北MRTの終点駅の淡水、南勢角、蘆洲、台北動物園あたりに住んでいると、移動にかかる費用は結構かかります。私の場合、1280定期票が販売される前は毎月平均で2000元(約8965円)かかっていて、移動距離や利用する公共交通機関の種類が増えたときは、それ以上でした。
1280定期票が販売されてからは、6月使用分までずっと購入していました。最大のメリットは、路線バスで小銭がなくて運賃が払えなくなる(注:台北、新北の路線バスではお釣りが出ません)、乗り間違えても規定の運賃が引かれるという心配をしなくて済む、ということです。
1280定期票が販売されてから5年間、私は最大限利用し、MRTと路線バスを使って、「かゆいところに手が届く」移動をして、その利便性を謳歌していました。
桃園MRT(桃園国際空港へつながっています)の改札より
7月1日から導入されたTPASSでは、桃園、基隆も移動可能になりました。
これにより、台北駅から桃園国際空港につながる桃園MRT、全台湾に鉄道網がある台湾鉄道、桃園、基隆の路線バスや台北・新北をつなぐ長距離バスも利用可能になり、移動手段が増えただけでなく、行動範囲も更に広がりました。
とはいえ、システムの方は完全に整っているというわけではないようで、桃園MRTと台湾鉄道では専用の改札機(上の写真参照)を使わないとTPASSのサービスが受けられないようになっています。
MRT淡水駅の改札機
カードも、悠遊カードが使用可能ですが、主に南部で使われているiPASSカードは使えません。現在、悠遊カードもiPASSカードもオリジナル商品を開発し、日本人の興味をそそるような商品を販売していますが、この辺りを注意してから購入しないと、いざという時に使えない、ということが起きます。
改札機にもさりげなくシールが
TPASSは、台北、新北、基隆、桃園の北部地区だけでなく、台中、苗栗、彰化、南投の中部地区で使える999元(約4481円、台中市民は約3136円の699元)のもの、台南、高雄、屏東の南部地区で使える999元のものも合わせて販売されています。中部と南部のは、目的や使用を考えている地域によって、違う金額を設定していたり、利用できる公共交通機関も違ったりしているので、確認が必要です。
北部地区のを利用した範囲ですが、短期留学や観光でも移動距離が長い人、公共交通機関の利用頻度が多い人には、本当に便利な仕様になっていると感じました。
レポーター「小川 聖市」の最近の記事
「台湾」の他の記事
- 2024年11月(2)
- 2024年8月(8)
- 2024年7月(6)
- 2024年6月(7)
- 2024年5月(11)
- 2024年4月(6)
- 2024年3月(3)
- 2024年2月(7)
- 2024年1月(9)
- 2023年12月(3)
- 2023年11月(2)
- 2023年10月(7)
- 2023年9月(4)
- 2023年8月(8)
- 2023年6月(5)
- 2023年5月(2)
- 2023年4月(7)
- 2023年3月(9)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(10)
- 2022年12月(12)
- 2022年11月(3)
- 2022年10月(11)
- 2022年9月(5)
- 2022年8月(7)
- 2022年7月(4)
- 2022年6月(6)
- 2022年5月(10)
- 2022年4月(8)
- 2022年3月(4)
- 2022年2月(10)
- 2022年1月(10)
- 2021年12月(10)
- 2021年11月(2)
- 2021年10月(4)
- 2021年9月(3)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(1)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(6)
- 2021年4月(4)
- 2021年3月(8)
- 2021年2月(10)
- 2021年1月(3)
- 2020年12月(7)
- 2020年11月(5)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(1)
- 2020年8月(5)
- 2020年7月(5)
- 2020年6月(4)
- 2020年5月(6)
- 2020年4月(6)
- 2020年3月(5)
- 2020年2月(6)
- 2020年1月(7)
- 2019年12月(11)
- 2019年11月(10)
- 2019年10月(8)
- 2019年9月(6)
- 2019年8月(9)
- 2019年7月(6)
- 2019年6月(4)
- 2019年5月(12)
- 2019年4月(12)
- 2019年3月(17)
- 2019年2月(22)
- 2019年1月(23)
- 2018年12月(23)
- 2018年11月(21)
- 2018年10月(23)
- 2018年9月(16)
- 2018年8月(18)
- 2018年7月(10)
- 2018年6月(15)
- 2018年5月(19)
- 2018年4月(11)
- 2018年3月(10)
- 2018年2月(10)
- 2018年1月(16)
- 2017年12月(9)
- 2017年11月(6)
- 2017年10月(12)
- 2017年9月(17)
- 2017年8月(8)
- 2017年7月(10)
- 2017年6月(6)
- 2017年5月(14)
- 2017年4月(8)
- 2017年3月(11)
- 2017年2月(9)
- 2017年1月(16)
- 2016年12月(6)
- 2016年11月(5)
- 2016年10月(11)
- 2016年9月(12)
- 2016年8月(9)
- 2016年7月(3)
- 2016年6月(8)
- 2016年5月(10)
- 2016年4月(5)
- 2016年3月(6)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(6)
- 2015年12月(6)
- 2015年11月(1)
- 2015年10月(4)
- 2015年9月(6)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(15)
- 2015年6月(13)
- 2015年5月(10)
- 2015年4月(2)
- 2015年3月(4)
- 2015年2月(3)
- 2015年1月(11)
- 2014年12月(3)
- 2014年11月(1)
- 2014年10月(8)
- 2014年9月(5)
- 2014年8月(1)
- 2014年7月(14)
- 2014年6月(7)
- 2014年5月(12)
- 2014年4月(11)
- 2014年3月(4)
- 2014年2月(7)
- 2014年1月(8)
- 2013年12月(6)
- 2013年11月(6)
- 2013年10月(14)
- 2013年9月(9)
- 2013年8月(6)
- 2013年7月(5)
- 2013年6月(18)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(7)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(10)
- 2012年12月(7)
- 2012年11月(7)
- 2012年10月(4)
- 2012年8月(8)
- 2012年7月(5)
- 2012年6月(9)
- 2012年5月(5)
- 2012年4月(3)
- 2012年3月(5)
- 2012年2月(9)
- 2012年1月(12)
- 2011年12月(18)
- 2011年11月(7)
- 2011年10月(9)
- 2011年9月(17)
- 2011年8月(15)
- 2011年7月(8)
- 2011年6月(12)
- 2011年5月(3)
- 2011年4月(14)
- 2011年3月(12)
- 2011年2月(16)
- 2011年1月(15)
- 2010年12月(5)
- 2010年11月(10)
- 2010年10月(7)
- 2010年9月(5)
0 - Comments
Add your comments