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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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台南市玉井區のマンゴー農園

台南市玉井區のマンゴー農園

 6月のある日、台南市玉井區のマンゴー農園を訪れる機会がありました。街頭で見かけるマンゴーかき氷の材料、日本に出荷されるマンゴーがどのようにして生産されるのかを全然知らなかったので、いい機会になりました。

 台南市内から自動車で約1時間かけてマンゴーの産地で有名な玉井區に行きましたが、農園が近づくにつれ、以前、新千歳空港から帯広へ高速バスで移動した際に見た景色が再現されたような感覚になり、懐かしさを感じさせるものでした。

 


実の一つ一つに袋が

実の一つ一つに袋が

 玉井區に入ると、上の写真のような木がたくさん見えてきて、農園だけでなく、民家や学校にも植えられています。また、その木になる実の一つ一つには、袋が付けられていて、害虫や鳥害対策が徹底されている感じでした。

 そして各マンゴー農園には、境目のところに満遍なく防犯カメラが設置されていますが、その盗難対策の徹底ぶりに今まで経験したことがない緊張感がありました。


袋を開けると…

袋を開けると…

 実に付けられている袋を取ってみると、おいしそうなマンゴーが出てきました。

 この写真のサイズで300g前後だそうで、あと1~2週間で出荷できるくらいになる、ということでした。


試食用のマンゴーアイス

試食用のマンゴーアイス

 その後、海外向けの出荷場へ行き、梱包前にマンゴーが殺虫処理される様子を見学しました。26.5度で30分かけて加熱殺虫するそうで、マンゴーの実に温度計を刺して検温する様子が紹介されましたが、実の真ん中にある種に当たると正確な温度が測れないので、熟練の技が必要な場を目撃したような思いになりました。


日本から来た検疫官と一緒に記念撮影

日本から来た検疫官と一緒に記念撮影

 また、この場では、日本から派遣されて来ている検疫官の方も紹介されましたが、日本から来ていることを全く知らなかったので、驚きました。このような見えないところでの努力があって、「日本の食の安全」が守られているんだなぁ…と実感しました。

 今なら台湾に来てマンゴーを食べることもできますが、日本で台湾マンゴーを購入して食べることもできます。両方食べられる方は、今後その違いに注目して食してみても面白いかもしれません。

 私自身、台湾マンゴーの魅力、奥深さを知り、さらに探ってみたいと感じた今回の農園訪問でした。


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