保護されるべきだけど、やっぱりハチは怖い
2024.11.10 up
先日家に侵入してきたのは…スズメバチ!
スイスに限らずですが、周りを自然に囲まれた場所で暮らしていると、家にいろいろな虫が侵入してきます。
例外として、スイスに来てから筆者の天敵であるゴキブリやムカデを見ることがなくなったのは喜ばしいのですが、逆に悩まされることが多くなったのがハエやコバエ。
牧場が近所にあり、ヒツジやウシ、馬などが多く放牧されているような環境なので仕方がないのでしょう。
その他、一番困っているのがハチです。
特に夏から秋の間、気づけば家の中を大きな音で飛び回り、とても恐怖を感じます。我が家の隣りには大きな木々や茂みもあるので、どこかに巣があるのかもしれません。
スイスでもよく見かけるヨーロッパスズメバチ。和名は「モンスズメバチ」
ほとんどの場合はアシナガバチぐらいの大きさのハチ。これらのハチはそこまで攻撃性がないとはいえ、何かの拍子で刺されたら…と思うと若干パニック状態になり、早くどうにかせねば!とハエたたきを振り回しては追い出していました。
しかしある日のこと、屋外に何度逃がしてもすぐ戻って来るハチがいたので、ハエたたきで「バシッ!」とそのハチに打撃を与えたことがありました。その時夫は青くなり「ハチを退治したり怪我をさせたりしたらダメだよ!」と制してきたのです。
何でも夫の故郷ドイツでは、ハチたちは保護されるべき動物となっており、むやみに傷つけたり殺(あや)めたりすると罰金の対象となるのだそう。
どの国でも、自然が豊かな場所で暮らす人には悩ましい問題
地域によって、そしてハチの種類(希少か否か)にもよるそうですが、その罰金額は日本円にして数十万円から数百万円相当になるのだとか。
スイスではそういった罰金を伴うような法律はないのですが、それでもハチは害虫駆除の役割を果たしてくれる、この国の生態系に重要な生き物であるとされているので、やはり理由なく殺してはならない、となっています。
自然が多いと動物や昆虫たちと共生する努力が必要なのだとは重々理解していながら、大きなスズメバチなどが家に侵入してくると、やはり恐怖でしかありません――。
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