はじめての台北ドーム バスケ編(3)
2024.06.04 up
中信DEAの選手入場
チアリーディングのダンス競演が終わってから、両チームの選手入場が始まりました。ロゴマークをセンターのスコアボードの両側に映すような感じで、チームカラーのライトで場内を彩る演出を施していました。
こうして写真を見ると、台北ドームの広さを感じさせない演出はしっかり練られている感じでした。
ティップオフセレモニー
全選手入場セレモニー後、台北市の蒋萬安市長によるティップオフセレモニーが行われました。蒋市長は、2022年の市長選挙の時に、台北ドームの早期開業を公約の一つに掲げ、昨年の台北ドーム開業から、ずっと先頭に立ってPRをしています。
ゲーム開催時
ゲーム開催時は、場内の照明をつけていましたが、明るさの余り、外野側の空間が目立つ格好になったのはなんとも残念でした。
肝心のゲームは、台北MARS(マーズ)が序盤から3ポイントシュートで得点を重ねて中信DEAを20点差以上突き放す一方的な展開になり、114ー76で勝ちました。過去に、高校バスケ・HBL、大学バスケUBAで見た選手たちがプレーしていて、懐かしさもあった一方で、ゲーム中の両チームの応援DJの音量が大きく、なかなか集中できなかったのは残念なところでした。
得点ボード
会場の設営で、一番困ったのが、この得点ボード表示。
自分の座席からは小さく、どの選手のファウルがどれだけ蓄積されていて、何得点上げているのか、とにかく分かりにくかったです。両チームのメインアリーナの規模(5000人前後)では、この大きさでもいいと思いますが、空間が大きい台北ドームは、今後の開催で配慮してほしい部分です。
試合終了後の様子
この試合の観客数は1万5600人(満員)で、前日と合わせ3万1200人の盛況ぶりで、過去最高の観客動員を記録しました。
振り返ると、空間の使い方が何ともぜいたくでもったいないと感じましたが、過去東京ドームで開催されたNBAのジャパンゲームでも、同様のコートの配置だったことを知り、納得しました。
その一方で感じたのは、コンサートなどのイベント開催時に、アリーナ席に多くの観客を入れた際の避難経路が限られるのでは、ということでした。特にコンサートで外野の位置にステージを設け、そこから内野にかけて、多くの観客を入れた際、非常時にどうやって観客を早く外に出すのかですが、外野フェンスにも非常口と思われる扉(が設けられている)から人を外に出せるのか、ものすごく気になりました。仮にアリーナの外に出したとしても、地下2階に相当するところに出る格好になるので、そこから階段を上って地上へ移動しなければならないのは、面倒であり、火事の場合、地上に向かっている間に煙などを吸い込んでしまうのでは……とも思いました。
一部報道では、スポーツ以外での使用許可は現時点では出ておらず、コンサートでの使用は、使用料や観客の避難経路などの問題があり、企画する側が消極的であるということです。
プロ野球も、現時点では公式戦を常時開催している状況ではないため、北海道日本ハムファイターズが離れた札幌ドーム同様の施設の運用に関する問題が出てきてしまいます。
今回のバスケットボールのプロリーグ戦の開催は、札幌ドームの「新モード」の開催の一つのように映りましたが、これが今後の解決のカギになるでしょうか。今後の台北ドームの使用状況は、野球以外でも注目を集めそうです。
【参考】
https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/4656444
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