スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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広い庭の向こうに見えるお屋敷のような建物がホテル

広い庭の向こうに見えるお屋敷のような建物がホテル

 シャンパーニュ地方には数日滞在したのですが、宿泊したうちの一つのホテルはとても鄙(ひな)びた場所にありました。

 そのホテルへ向かうべく、フランスの田舎道をひたすら車で走って行きます。アルプスなど山が多いスイスに暮らしていると、フランスは平地がずっと広がっているイメージが強いです。

 緑の牧場や小さな村をいくつも通り抜けて行きましたが、、なかなかこの日泊まるホテルらしき建物は見えてきません…だんだん不安になってきました。


大きくて歴史を感じる客室

大きくて歴史を感じる客室

 車のナビの怪しい案内(?)を信じ、田舎道を走らせていくとやっと前方に大きなゲートが見えて来て、その奥に立派な屋敷のような建物が見えてきました。

 無事にたどり着いたこのホテル、1830年に建てられ、200年ほどの歴史があるシャトー(城)。現在のオーナー一家がこの建物を購入したのは、1980年代とのことです。

 スイスにも古城ホテルはありますが、たいていは高級ホテル。フランスは古城ホテルの数がとても多いからか、スイスに比べればかなりお手頃に古城ホテルに宿泊できるように思います。


部屋にはなんとサウナまでついていてビックリ

部屋にはなんとサウナまでついていてビックリ

 ただこういったタイプのホテルは、都市部ではなく、周りに何もない寂しい場所に“ポツンと一軒家”的な場所にあることがほとんど。レンタカーや自分の車がないと行きにくいのが難点でしょうか。

 さて無事家族経営の古城ホテルへ到着して、オーナーの一人アンジェリークさんに案内してもらった我々の客室は、とても広々としていました。大きな2つの窓からは庭が良く見えます。庭の手入れが大変そうだな、と少し余計なお世話な心配もしてみたりして(苦笑)。

 ホテルの客室は3階にあって、客室は5部屋ほど…と少ないのですが、一部屋が広いのでしょう。さらに2階部分に結婚式やイベントなどが行える、大きな宴会場のような部屋が三つありました。


チャペルや長期滞在用施設ジットもある、広々とした庭で癒されました

チャペルや長期滞在用施設ジットもある、広々とした庭で癒されました

 客室のある3階にはサロンもあり、ここで自由にお茶やコーヒーなどの飲み物をいただけるようになっていました。この部屋には、その他にもボードゲームや、100年以上前に発行されたような貴重な雑誌や新聞のような読み物もあり、面白いものでいっぱいでした。

 ホテル内で夕食をとった後、ホテルの広い敷地内を探索してみました。

 広い庭だけではなく、チャペルやジット(GITES)もありました。ジットとは1週間以上長期滞在ができる宿泊施設で、キッチンが備え付けてあり、家族・親戚、友達などと大人数で宿泊できる施設が多いです。貸別荘のような感じの宿でしょうか。


フランス風の朝食。美味しそうなパンやケーキ、フルーツがたくさん

フランス風の朝食。美味しそうなパンやケーキ、フルーツがたくさん

 それぞれの部屋の前に大きなテーブルやBBQ用グリルもあったので、大勢でわいわい夕食をここで作って食べたりして、楽しく夏休みを過ごすのかな、と色々と夢想しながら眠りにつきました。

 パリやニース、リヨンなどフランスの都会も個人的に好きですが、素朴で美しいフランスの風景や親切な人々と出会える確率が高い、こういった地方の小さな町での滞在も気に入っています。


◆LE CHATEAU DE CRESPY

・住所/1 Rue Charles Herbelot 10500 Crespy-le-Neuf、France

・ウェブサイト/https://chateaudecrespy.com/


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