台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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農業部動植物検疫署のブースより

農業部動植物検疫署のブースより

 以前、台湾の検疫探知犬について紹介しました。

 過去数年の出入国規制の緩和で、海外からの持ち込み、特に食料品に関することで周知を徹底させるために、台北国際旅行展にも出展しました。この場でも、私が知らないことが出てきたので、その様子を紹介します。

【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20241122155828


温泉たまごはNG

温泉たまごはNG

 ブースの方から伺った話ですが、日本旅行を楽しんだ人たちが、温泉たまごを気に入って、コンビニで購入し、それを台湾へ持ち帰ったところ、見つかって没収されたということが頻繁に起きているそうです。

 温泉たまごは、卵全体に火がしっかり通っていない半熟状態のため、検疫対象になります。それを知らずに持ち込んで、没収されることがないよう、買う際は注意したいところですが、販売する側も今後注意が必要になってくるのかもしれません。


検疫探知犬のナオミ

検疫探知犬のナオミ

 メインステージでも、検疫探知犬の実務披露がありました。

 今回、登場したのは「ナオミ」という日本の名前の犬でしたが、ナオミも以前見たワーリー同様、堅実な仕事ぶりを見せました。


ビーフジャーキーを発見

ビーフジャーキーを発見

 実務披露では、旅客の荷物に入っていたリンゴやビーフジャーキーを発見して、会場にいた人たちを驚かせていました。

 他にも質問コーナーがあって、検疫探知犬が実務に携わる時間は、1回で40分程度で、実労年数は状況にもよりますが、約7年、という返答がありました。訓練期間は、実習を含め、半年以上行うそうで、アメリカへ送って訓練した時代とは大きく変わってきたようです。


実務披露後も熱心に働くナオミ

実務披露後も熱心に働くナオミ

 ナオミは実務披露が終わってからも、使った道具のにおいをひたすら嗅いでいましたが、習性なのか仕事熱心な姿を舞台裏で見せていて、かわいらしく映りました。来場者の記念撮影にも応じていましたが、心ここに在らずで、周りの道具の匂いを嗅いでいました。

 昨年、台湾から日本へ渡航した人の数は、およそ604万人で過去最高、そのうち約90%がリピーターだとあるイベントで聞きました。それに伴い、検疫の知識不足によって生じるトラブルも増えると思われるので、ますます重要になりそうな活動だと思いました。


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