台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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昨年の詐欺被害の統計

昨年の詐欺被害の統計

 昨年、台北国際ゲームショウの会場にあった詐欺予防の取り組みについて紹介しました。今年もありましたが、昨年とは違った感じで、工夫が感じ慣れるものでした。

 詐欺撲滅、予防の意味を込めて、今年も紹介します。

【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2024218172450
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2024219165957


郵便局のA T Mを模した紹介

郵便局のA T Mを模した紹介

 以下、1枚目の写真より。
 
 2024年発生の詐欺事件は、7万7346件、被害総額は274億元(約1247億円)に上る(1~10月時点)。何らかの機関を名乗った詐欺では、50歳以上の被害者が6割以上で被害額は1億3586万円以上、例として過去に紹介したLINEなどのコミュニケーションツールを使ったものや、身分証明書の不正使用、銀行口座がマネーロンダリングに使われるなどを「詐欺に関わる事例」として挙げていました、

 詐欺の手口の順位は、1位から順に、投資詐欺、ネットショッピング詐欺、不動産売買詐欺、当選通知詐欺、偽装友人(投資)詐欺でした(~11月時点)。

 今回のテーマになっている車手(日本の特殊詐欺で、受け子と出し子にあたるもの)で、12~24歳の青少年が関わっているものが3割で、人数も8000人を超える、ということでした。

 「車手」は、刑法における犯罪であり、警察に逮捕される行為です。さまざまなところで見かける高給の求人広告になびき、無意識に「車手」とならないよう、呼び掛けるのが今回の趣旨です。


ゲームのl筐体を模した紹介

ゲームのl筐体を模した紹介

 郵便局や銀行のATMは、営業時間外でも金銭の受け取り、振り込みに使えて便利なのですが、ATMにはできないことも多く、中でも解除設定はできないので、ATMへ行って振り込んだり、引き出したりするよう促されるのは全て詐欺だ、ということを教えるのが2枚目の写真です。

 3枚目の写真では、ゲームセンターにある筐体を模した画面で、4人のキャラクターの一人を動かし、遭遇する状況に応じて行動を選択する仕組みです。その中で、求人広告を2つ見て、どちらが詐欺案件か当てるというものですが、私は全然当てられず、その巧妙さに閉口するしかありませんでした。


複数のブースを経て体験するモグラ叩き

複数のブースを経て体験するモグラ叩き

 その後、別のブースを回ったり、同じブースで青少年が陥りやすいインターネットトラブルの事例を学ぶコーナーを経て、たどり着けるのが上の写真のモグラ叩き。前出の詐欺の手口がモグラの登場口の上に書かれ、それを片っ端から叩いていきます。得点に応じて、もらえる景品が変わりますが、私はあと一歩で一番いい景品を逃し、悔しい経験となりました。


みなさんはここに入らないように

みなさんはここに入らないように

 特殊詐欺の受け子、出し子になり、現金のやり取りを行う、というニュースは、日本でもよく聞くと思います。台湾でも、こうした詐欺の案件が多いことに驚きを禁じ得ないと同時に、ゲームショウの会場で工夫を凝らして、いろいろ興味を持ってもらおうという姿勢に敬服しました。

 上の写真は記念撮影用ですが、本当にここに入らないよう、注意していきましょう。


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