
私の住むビルバオはスペインの中でも家賃が高いことで有名。 お金がない若者ほど、不思議に装飾の豪華な古いアパートの高層階に住んでいるのがとてもおもしろい。
というのは、ワンルームマンションみたいな小さい賃貸アパートがほとんどないので若者はみんな友達数人で一緒に、大きなアパートを借りるしかありません。新しいものはさらに高いので、古いアパートを借ります。
古いアパートっていうのは築100年たってるようなアパート。昔のお金持ちが住んでいたようなものも多い。だから、トイレが二つあったり、こんなシャンデリアがぶらさがっていたりします。
スペインの賃貸アパートは、普通基本の家電と家具はついているので大家の趣味がそのまま家に現れます。この赤い壁、日本じゃ家の壁を赤く塗る人はあまりいないと思うけれど、シャンデリアが映えて、私はとても素敵だと思っています。しかし、若者がよってたかって数人で住んでるので、こういうアパートはもともとの造りの豪華さのわりには使われ方がいつも本当に汚いのです。

10階近くあるのに、エレベーターが無いのも古いアパートによくあるパターン。だから、高層階が安い。お金のない若者ほど高層階に住む。このアパートも7階だか8階だか忘れたけど、高層階にもかかわらずぐるぐるとらせん階段を延々と歩いてのぼっていかなければなりません。

ロマンティックと言えばロマンティックですが、この階段大丈夫?と不安になる木製のものも時々ある。それでも100年の時を建て替えられずに、改装だけで生き延びたのは、地震がない土地柄とレンガ造りの建築の伝統の長さゆえでしょう。
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1 - Comments
sabaより:
2009 年 12 月 04 日 10:14:47
おおー、良く映画で出てくるような雰囲気ですね。
ぐるぐるぐるぐる。
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