四川大地震1周年の天安門
2009.05.14 up
天安門に向って国旗を掲げる
5月12日は中国にとって忘れられない日です。
昨年の5月12日午後2時28分に四川省で大地震が発生し、死者、行方不明者87000人の大惨事となってしまいました。あれからちょうど一年、中国各地では様々な追悼のイベントが行われたようです。特に国家規模の追悼式が行われた震源地である北川には20万人もの人が訪れたそうです。
北京にいる私は天安門に行ってきました。というのも一年前の地震発生から一週間後の19日の同じ時間、天安門で多くの人が集まり、全国一斉に黙祷をしていたからです。
今日の天安門広場の人出は普段とあまり変わらず何かイベントがありそうには見えません。それでも日本のテレビ局をはじめ、メディアらしい人はたくさん待機しています。
「何もないのかな」と思っていると30人くらいの若者達が中国国旗を掲げて天安門に向ってこぶしをあげて「中国!加油」(中国!がんばれ!)と叫びはじめたのです。10分ほど叫んでその後、旗を掲げたまま天安門広場内を行進した後、当局の人達に「もう終わりだ、出て行け」みたいなことを言われて広場から追い出されていました。30分ほどで終わってしまったのでちょっと拍子抜けしてしまいました。
当事者ではない大都会に住む人々にとって、あの惨事はもう過去の出来事になってしまったのでしょうか。それとも建国60周年を控えた政府の締め付けが厳しかったのでしょうか。
こぶしをふりあげて叫ぶ若者達
メッセージを朗読する若者達を取材するメディア陣
レポーター「大山 実歩」の最近の記事
「中国」の他の記事
タグ:自然災害
- 2050 ビュー
- 0 コメント
0 - Comments
Add your comments