おいしいピンチョスBAR(バル)巡り その1
2010.01.31 up
エビとキノコのピンチョ
バスク地方といえばピンチョスというほど、地元の常連達はもちろんスペイン国内各地からの訪問者や海外からのツーリスト達が「ピンチョスのおいしい店」目当てにやってくるほどの人気です。
ピンチョスとはBAR(居酒屋)で出されるおつまみ類のことでピンチョ(串、楊枝)に食材を刺してスライスしたバゲットパンに乗せ留めたものの総称でしたが、最近は小皿に乗せた少量の一品料理もピンチョスと呼ばれています。
スライスパンに具を乗せた一般的なピンチョ
バスク地方のサン・セバスチャンはそのピンチョス発祥の地でもあり、各店ご自慢のピンチョスを食べながらBAR巡りをするのがとても楽しい街です。
いったいどれだけの数の店があるのかわかりませんが、サン・セバスチャンの中でも最初にピンチョスを提供し始めたグロス地区の2軒からご紹介。
1軒目 Bar Bergara/バル・ベルガラ(General Artetxe 8)
http://www.pinchosbergara.com/
カウンターに並んだピンチョス
カウンターに所狭しと並ぶピンチョス群にまず圧倒されてどれを選ぶか迷ってしまいそうですが、この店で特におすすめしたいのはホタルイカのピンチョまたはボカディージョ。
ピンチョは、スライスしたバゲットの上に甘くなるまで炒めたタマネギとソテーしたホタルイカが3個乗っています。
ボカディージョ(バゲットのサンド)には同じ具がもっとたくさん挟んであるわけですが、イカのサンドがそんなにおいしいものだとはこのBARで初めて体験したのでした。
焦げてはいないのだけど、茶色くなるまでしっかり炒めたタマネギの甘味とイカのコンビネーションが絶妙!なのです。
Gilda(ヒルダ)と呼ばれるピンチョの元祖
漬けたオリーブ、青唐辛子、アンチョビーを楊枝に刺しただけのヒルダという超シンプルなおつまみがピンチョ第1号でしたが「これでは飲兵衛かつ大食漢のバスク人達にはもの足りない、なにかちょっと工夫したものを出してやろう」と
グロス地区のBARベルガラのオーナーとBARアローニャ・ベリのオーナーが始めたことでピンチョス発展の歴史が始まったのでした。
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