オーストラリア

オーストラリア:シドニー

森 茂樹(もり しげき)

職業…ライター、エディター
居住都市…シドニー(オーストラリアNSW州)

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アディ・ギル号 写真:(財)日本鯨類研究所 提供

アディ・ギル号 写真:(財)日本鯨類研究所 提供

6日、南極海で日本の調査捕鯨船と米反捕鯨団体シーシェパード(SS)の船が衝突し、破損するという事件が起きました。SS側の6人はSS側の別の船により6人とも無事で、日本船側のけが人はいないとのことです。

豪州の有力全国紙「The Australian」でもBreaking News(ニュース速報)扱いで報道され、今晩のテレビニュースでも大きく報道されることでしょうね(すでに日本でも報道されているようですね)。

同紙によれば、
日本側の第二昭南丸がSSの船に向かってきたということで、ポール・ワトソンが「hit and run(当て逃げだ)」と非難しているとあります。また、環境保護党グリーンズのブラウン党首の「日本の無法なホエールキラーが豪州の海域でやりたい放題だ」というコメントも掲載しており、日本人からするとかなり厳しい論調になっています。

でも、

同紙のサイトにアップされた、下記のニュースの映像を見てください(日本船側からの映像です)。

http://player.video.news.com.au/theaustralian/?MRutn3r_csGjUnAqb4pielSmkuIcDFYq

SS側のアディ・ギル号って、最新型の超高速ボートなのに、なぜ避けれなかったのでしょうか。映像を見る限り、逃げるような様子も見られないわけです。


昨年10月ごろ、SSのスティーブ・アーウィン号がシドニーのダーリング・ハーバーに寄港した時、偶然、その目の前を通りかかったんですけど、船の無料見学会みたいなイベントをやっていて、クルーか関係者か不明ですが、その人が着ているTシャツの背中には、これまでに撃沈させた船の名前が書かれているんです。
そういったグッズの販売もやっているのです。

環境・動物保護の本来の目的って、そういうことなんでしょうか。

個人的には、日本側はIWC条約を遵守していても、鯨を捕獲または捕殺しなくても調査できるよう、技術開発の方にもっと力を入れるべきだし、SSのような環境保護を隠れ蓑に暴力行為を行う(しかもそれが国際ニュースによって世界中に喧伝されてしまう)ような団体は排除されるべきだと思います。

いずれにしても、これがまた日豪関係の摩擦にならないことを願っています。





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