謝肉祭の大騒ぎで暗くて寒い冬をぶっ飛ばせ!
2010.02.16 up
メキシカンスタイルで行進するブラスバンドや仮装して歩く人たち
2月14日はバレンタインデーですが、今年はその日が『謝肉祭の日曜日』でもありました。ドイツでは謝肉祭のことをカーニバル、ファーストナハト、ファッシングなどと地方によって異なった呼び方をします。
フランクフルトではファーストナハト。ファーストナハトと言えば仮装行列!ケルンやマインツなどの他都市では『バラの月曜日』にあたる15日に開催されるようですが、フランクフルトは14日日曜日に約6500人が参加する謝肉祭パレードで大盛況となりました。
トラックからおじさんたちがポップコーンなどのお菓子やハートのキーホルダーを投げてくれます
お菓子や紙吹雪ばら撒かれた後のアスファルト・・・後の掃除も大変です
このパレードを楽しむために欠かせないのがナレンルーフ(Narrenruf)という名の掛け声。「ヘラオ!(Helau!)」や「アホイ!(Ahoi!)」なんて言う掛け声が広くドイツで知られていますが、この掛け声は地域によって異なります。
見学者がパレードの道化にナレンルーフで挨拶すると、お菓子をばら撒いてそれに応えてくれたり、紙吹雪でいたずらをされたりします。仮装してパレードを見学する子供たちは袋いっぱいにお菓子を集めて楽しみます。子供たちに限らず、仮装して盛り上がる大人たちやお年寄りも沢山います。今年はバレンタインデーと重なっていたため、ハートのキーホルダーや赤いバラももらえました。
この謝肉祭、もともとはキリスト教と関係がなく、“寒くて暗くて長い冬を追い出して春を迎えよう”というお祭りがその由来です。冬の精たちを追っ払うために、木彫りのお面を付け、恐ろしい魔女に変装して驚かせるという風習は、ドイツ南西の黒い森地方で今も続いています。
謝肉祭シーズンによく食べられるお菓子がクラプフェン(Krapfen)。ミスタードーナツのエンゼルクリームのクリームをジャムに変えた様なお菓子で、この時期どこのパン屋さんにも並びます。
謝肉祭の後、6週間経てば、“復活祭”イースターです。あともう少しで春。最近ようやく日が少しずつ長くなってきていますが、日差しの明るい春が待ち遠しく思います。
黒い森地方の木製魔女のお面
クラプフェン(写真はhttp://www.backaldrin.comより)
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2 - Comments
とんぼちゃんより:
2010 年 02 月 16 日 11:16:49
写真はフランクフルト?
雪つもってないね。
jellicleより:
2010 年 02 月 17 日 01:12:01
降って積もって雨降って溶けて、また降って積もって溶けての繰り返し。
今日の朝はまた積もってた・・・
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