おいしいピンチョスBAR(バル)巡り その2
2010.02.05 up
ピンチョスいろいろ
サン・セバスチャン市グロス地区を代表するもう1軒をご紹介。
個人的には地区代表というよりは、サン・セバスチャン代表といえるんじゃないかと思えるバルです。
2軒目 BAR Alona Berri/バル・アロニャ ベリ (Bermingham,24)
http://www.alonaberri.com/
どれを注文していいか迷う程たくさんの種類のピンチョスがありますが、お店自慢の、そして人気の高いものといえば
ウニのスープ
erizo de mar(ウニのスープ)
とてもクリーミーで濃厚なのにあっさり飲めてしまう、ウニの味が凝縮された逸品です。
海の滑り台 いったいどんな味?
Tobogan de mar(海の滑り台)
プレゼンテーションもネーミングも芸術的なこのピンチョの材料は、
アジ、赤ピーマン、黄ピーマン、小タマネギ、ズッキーニ、茄子、ポロ葱、イクラ、乾燥黒オリーブ、パンジーの花弁
マーガレットの花弁、チャイブ、りんご、乾燥オレンジ、マルドン・シーソルト、バニラ、ハチミツ、バルサミコ酢
ナッツ類のオイル、ロースト時にピーマンから出た焼き汁
この一口で一瞬にして食べられそうな大きさのピンチョスにこれだけの材料と手間をかけるとは!
手間暇かけただけあって本当に納得できるおいしさです。
バランスのとれたイカ
Chipilon en Equilibrio(バランスのとれたホタルイカ)
これもまたミニチュアアートのような一品。
グラスの横に添えてあるキューブ状のものは魚介ソースで炊いたライスにカラメルソースをのせたもの。
ホタルイカの中にはよく炒めた小タマネギが詰めてあって
「最後に飲んでください」とウェイトレスさんが説明してくれたグラスの中の液体は
「イカとタコとマティーニのカクテル」
想像するのが難しい味ですが、飲んでみると、、、
かすかに海の香りがして少し甘味のある不思議なカクテルでした。
定番ピンチョスに加えて常に新作も登場するので、オーナーのホセ・ラモンさんに「おすすめ」を聞いてみると
それまで体験したことのない味覚(でも決して奇抜過ぎない)を楽しむことができます。
手長海老とガスパチョ 色がきれい
それで出されたcigala con gaspacho(手長海老とガスパチョ)は、トマトに加えてイチゴかラズベリーが少し入っているような味と色の、とてもフルーティなガスパチョと香ばしい海老の味のバランスが絶妙でした。
レストランで一皿の量が多すぎるコースを食べるより少しずつ色々食べてすませたいという方には、ピンチョスのコース(degustacion de Pinchos)もあります。
数が多すぎてどこに行っていいかわからない、あまり滞在時間がないという場合は
「とりあえずここに行ってみて」とおすすめできるBAR(バル)です。
一品の料金は店にもよりますが、パンに具をのせた「古典系」は2ユーロ前後、ご紹介した2軒のようなもっと手の込んだ「小皿系」は3~4ユーロ程度です。
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