マレーシアの義務教育
2010.03.31 up
かつてはイギリスの植民地だったマレーシアの教育システムは、今もイギリス式に則っています。公立の学校ではプライマリー・スクール(小学校)は6年間、セカンダリー・スクールは5年間通うこととなりますが、メインであるマレー語主体の学校の他に、中国語にて授業をする学校とタミール語で授業をする学校もあります。
一般的な公立学校はこんな感じ
授業は朝早く7時30分頃から始まり、午前中で終わります。しかしながら、クアラルンプールなどの都市の一部では、子供の数が多く学校の数が足りないため、“午後の部”というのが存在し、例えば、1~3年生は午前の部に通い、4~6年生は午後の部に通うとか、中華系の学校に多く見られるように、2つの学校が一つの校舎を午前と午後で分かれて使う、というようなことが起こっています。午後の部が終了するのは夜の7時近くです。
科目数は多いのに、学校での就学時間が少ないため、自宅に持ち帰る宿題の量はとても多く、それを手伝わねばならないお母さん達は、毎日てんてこ舞いです。また、分からないところがあったとしても、基本的には先生達はフォローしてくれないため、多くの子が塾に通ったり、あるいは小学校に入学する前にある程度のことを勉強させておく、というのが最近では一般的になりつつあります。“入学する前にある程度のことを”とは?とお思いかもしれませんが、その厳しい幼稚園での教育事情は別途レポートします。
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