今年6月末まで盛り上がった、ワールドカップサッカー。オランダは、惜しくも2位の地位に甘んじたものの、各選手らの大健闘ぶりに国民たちは大熱狂でした。オランダ王室・ベアトリス女王陛下からは、その健闘ぶりをたたえる勲章が授与されました。

オランダの第2の国技(第1はスピードスケート）でもあるサッカー。国民の99%がサッカーファンであり、自らプレイするほか、地元チームの応援をしたりして、何らかの形でサッカーを楽しむ、サッカー愛好家が揃っています。

そのオランダ人たちが、｢神｣と呼んだ選手がいます。日本の本田圭介選手のことです。VVVフェンロという、地元でもあまりぱっとしなかったチームに多くの勝利をもたらし、｢ホンダあってのVVV｣といわれるまでになりました。度重なる華麗なゴールは、オランダ人たちの度肝を抜き、一気にオランダのスター選手の仲間入りを果したのでした。

練習後、本田選手を追って全国から駆けつけてきた多くの少年・少女ファンたちと気軽に写真を撮り、器用にオランダ語を操りながら談笑する姿や、きちんとインタビューに応じる姿は、幾度となくスポーツ紙に掲載され、オランダ中にその名声をとどろかせることになりました。

ワールドカップで、本田選手がゴールを決めるたび、オランダ人選手に対する応援と同じエールを送っていたサッカーファンたち。彼が大活躍した地・フェンロの地元民は、｢私たちのホンダ｣と呼び、いつかまたオランダで活躍してほしい、と願っています。

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