「酷酷[王路]」 今日の中国語3
2011.11.04 up
くくる上海南京東路店
2010年の上海万博の際に大評判だった大阪は「道頓堀くくる」のたこ焼き。後に上海の若者たちが多く集まる徐家匯エリアに1号店が登場しました。8個入りのたこ焼きが日本円で約300円、はっきり言って安くはありません。それでも若い人たちは珍しいもの、美味しいもの、洒落たものが大好きです。気がつけばこの夏、南京東路というおのぼりさんが観光にやってくる通りに面した場所に3号店が登場しました。
お客さんの大群が去った後、休むことなく焼き続けます
店はレジと調理場が一体になったちっちゃなちっちゃなスペース。でもそこで数人の中国人スタッフが休むことなくせっせとたこ焼きを焼いています。
最初に私がこの店の前を訪れた時は、まだ3時過ぎだったので見る人も買って行く人もまばらだったのですが、他の場所をまわって戻って来て、いざ買いましょうと見てみると、人の山ができて、なかなかレジにたどりつけなくなっていました。
冷めても美味しい
この日は、焼きたてのあつあつを美味しくいただきましたが、娘が「私は冷めている方が好き」というので、後日出かけたついでに買って、本当に冷めたたこ焼きを渡してやったのですが、温めなくても美味しかったので、これからも時々買いに行こうと思っています。
箱の底もちゃんと見てね
そんな「くくる」のたこ焼き、「くくる」は「酷酷[王路(王へんに路)]」と書きます。音はKù kù lù(ククル)で同じですね。「酷」という字は本来「酷い、残酷」などという意味ですが、若い人たちがこの字をカッコイイ、イケテル( It\'s cool!)という意味にあてて使ってきたことによって、それが定着し、年配の人でも褒め言葉として使うようになりました。
[王路]の字は、美しい玉を指し、主に人名に使用される文字です。
たこ焼きも玉のように美しく丸い……かな、イケテルまあるいおやつで「酷酷[王路]」なのかな。
ちなみに、たこ焼きは「章魚丸子(zhāng yú wán zǐ:ジャンユィーワンズ)」と言います。「章魚」がたこのことなんですね。もうずいぶん前から台湾からやってきた屋台などがあちこちにあって、章魚丸子自体の認知度は高いですが、味や調味料などについては日本人には受け入れがたいものがあり、いつも残念な思いをしていました。
*道頓堀くくる(中国)
http://www.kukuru-china.com/
レポーター「イエン ヨウコ」の最近の記事
「中国」の他の記事
0 - Comments
Add your comments