ブルガリア中央北部の都市ヴェリコタルノヴォでは、毎年5月に日本文化祭が開催されています。日本人の主催ではなく、ヴェリコタルノヴォ大学で日本語を学ぶ学生たちが中心となって準備をし、大学のホールで行っています。今年は5月14日で、私もソフィアから足を運んでみました。
毎年恒例のイベントなので町の人たちも文化祭を楽しみにしており、今年も多くの来場者で賑わいました。

たった一日だけですが、プログラムは盛りだくさんでした。
はじめに日本大使館参事の挨拶があり、そのあとは日本語学科の学生が日本の歌、日本の文字についての発表、日本映画や伝説についての発表を行いました。剣道のデモンストレーションやコスプレの説明会もありました。
日本のような遠い国に皆興味なんてあるのかしらと思うのですが、訪れた人たちはちゃんと発表を聞いているのです。日本文化への関心が高いことにこちらが驚かされます。

発表会場外のロビーでも様々な催し物が行われていました。
漢字というのはなぜかとても人気があるもので、書道コーナーでは、学生たちがブルガリア人の名前などを漢字に変換して書いていました。書道の腕前もなかなかです。
着物の着付けを体験できるコーナー、碁や折り紙、盆栽、茶道などの伝統的日本文化のコーナーもありました。子どもたちは紙ふうせんやけん玉といった日本のおもちゃに興味津々。水ヨーヨーや日本のテレビゲームも見かけました。

学生たち自ら漢字をモチーフにしたアクセサリーや、折鶴のイヤリングなどを制作し、販売していました。Ｔシャツや巻き寿司などもあり、中でも巻き寿司は飛ぶように売れていました。
5月上旬までソフィアで行われ、このブログでも紹介したゲオルギ・マリノフ氏のチャリティ写真展も再び開催されました。彼もこの大学の卒業生なのです。

日本文化の中でも若者に人気が高いのがアニメやゲームです。こちらでもコスプレはずいぶん浸透していて、会場にはたくさんのコスプレイヤーがいました。アニメやゲームをきっかけとして日本語を勉強し始める若者が年々増えているようです。

ヴェリコタルノヴォの日本文化祭がこれからも続くことを願っています。学生のみなさん本当にお疲れさまでした。
なお、文化祭の売り上げの一部は震災復興の義援金に充てられるそうです。

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