花と葡萄の庭でくつろぐホステル
2011.07.20 up
あでやかな赤が美しい花
私は仕事上、よくヴェリコタルノヴォに行きます。タルノヴォはブルガリア中央北部の都市で、以前にもこのブログで紹介したことがあります。中世ブルガリア帝国の首都であったことから、今もその遺跡を訪ねる観光客がたくさんいます。
この町には数多くの宿がありますが、私がよく利用するのは「ホステル・モステル」という名の小さな宿。ドミトリーは一泊20レヴァ(約1200円)からと安価で、居心地の良い宿です。7月はじめに訪れたときには、オーナーが丹精込めて作っている庭に花が溢れていました。
庭の奥にはバーベキューもできるお休み処がある
一軒の古民家を改築した宿を囲むように庭があります。今の季節には数種類のバラが咲いており、他にも百合や小さな花々が所狭しと花を咲かせています。カリンの木も実をつけ始め、涼しい木陰を作っています。
夏は雨が降るとカタツムリがたくさん出てきて若い葉を食べてしまうので大変なんだ、とオーナーが言っていました。
なんとなく置かれている机や椅子、ブランコソファ
庭のいたる所に椅子や座布団が置かれていて、宿泊している人たちが好きな場所を選んで読書をしたり、昼寝をしたりしています。宿泊客には長期旅行をしている外国人バックパッカーが多いので、皆熱心に旅の情報交換をしています。
決して気取った庭ではなく、切り株や石などが転がっていて、椅子や机も素朴なものなので気楽に使えます。日本の海の家のような雰囲気と言ったらよくわかるでしょうか。
葡萄棚のあるホステル入口
レセプション前には古い木のテラスと階段があり、そこには葡萄棚が作られています。若いマスカットが数え切れないほどなっていて、8月になると次々と熟していきます。ホテルのスタッフに断れば取って食べてもかまわないというのも、粋なもてなしです。
庭にも葡萄棚が二つあり、別の種類の葡萄が育っています。
風通しの良いリビングルーム
庭だけではなく室内も居心地が良いです。中でも大きなリビングルームは憩いの場で、皆思い思いに過ごしています。大きなクッションが敷きつめられていて床に座れるというのも日本人には嬉しいものです。もともとブルガリアには、小上がり風のスペースや長椅子に座ったり、小さな椅子やちゃぶ台のようなテーブルを使ったりする文化があります。
我が家のようにくつろげるので、この宿がとても好きです。
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1 - Comments
Hiroyuki.Sより:
2011 年 08 月 12 日 15:27:32
とてもいいトコですね。
次回ヨーロッパに旅行するときはブルガリアにも足を運んでここにも行ってみたい♪
海外旅行はいい刺激になるから楽しみです。
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