広場埋めた集団礼拝 人・人・人
2011.08.18 up
広場に集まったイスラム教徒たち
神から預言者ムハンマドに初めて啓示が降りた日とされる「ヌズルル・コーラン」の日を前に、首都ジャカルタにある独立記念塔広場でイスラム教徒による集団礼拝が行われました。
午後9時から深夜1時にかけて行われた礼拝には、首都圏を始めインドネシア各地から1万人を超えるイスラム教徒が集まり、広場は老若男女で埋め尽くされました。
家族で礼拝に訪れたディディンさん(27)は「礼拝へのはイスラム教徒の義務。毎年家族で来ている」と話してくれました。汗だくで写真を撮っていると、ディディンさんの奥さんがティッシュを分けてくれました。
礼拝と言えど、天真爛漫なインドネシア人。友人同士で話に盛り上がったり、食事をしたり、携帯電話をさわっていたり、時間のすごし方もさまざまです。(礼拝のアナウンスがあると、一転、厳粛なムードに)
ステージで演説していた宗教指導者の話で印象的だったのが「jihadnya penting sekali, tapi terrorist harus langsung mati(聖戦は必要だが、テロリストは即刻死ぬべきだ)」。日本人を含む202人が起きた2002年のバリ島爆弾テロ事件が発生したインドネシア。テロは一部過激派の犯行で、国内のイスラム教徒からも大きな批判を受けています。
広場はお祭り騒ぎのようで、わたあめやおもちゃを売る露店も出ていました。礼拝の開始前と開始後、首都中心部は渋滞していたようです。
中央が独立記念塔。会場にはイスラム教の旗が並んで立っていた
祈る人々
多くが家族連れ。深夜ですから、寝ている子どももたくさんいました
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