ハリケーン・サンディ
2012.10.30 up
もうハリケーンのシーズンが終わったかと思った頃に、ハリケーン・サンディがジャマイカを直撃しました。
ジャマイカに上陸したのは10月24日午後1時。
前日は、学校は午前中で生徒を帰宅させ、スーパーには買い占める人々が殺到しました。
ハリケーンを体験するのは初めての私。一人暮らしの家で、外出禁止令が発令される中での生活で少々不安でした。
停電は約16時間。自称お姫様ベッドの蚊帳を張ったベッドにヘッドライトを取り付けてキャンプのときのテント状態で過ごしました。デング熱が流行する今、蚊に刺されないようにすることも重要です。
スーパーも、混んでいる。ハリケーン前日に買い占める人々。
ハリケーンは、24日の夜には去って行き、翌日25日は晴天だったのですが、災害後の略奪防止のため引き続き外出禁止で学校もお休みでした。
特に首都などの都市部では、略奪の危険性が高いため警察が多く出動し、パトロールを行った様子です。
25日には学校が再開されましたが、生徒はほとんど登校せず、みんな大丈夫かなぁと不安になりました。
家が壊れてるのではないか、被害に巻き込まれたのではないか、悪い想像をしてしまいます。
週末になり、サッカー協会に顔を出しに行ったとき、親しいサッカー少年に遭遇しました。
彼の家はゲットー地区にあり、家が少々壊れた様子。大事にしていたサッカーシューズ(といってもボロボロ)が、片方無くなってしまい、今日は裸足で練習すると言って、走って行ってしまいました。
日本の子どもとは、まったく比べようのないタフさに、驚いてしまいました。
少しでも汚れたり、古くなったりしたら、すぐ新しいものをほしがる困った子供、最近日本で増えていませんか?
発展途上国にとって、ハリケーンが直撃することは時に命にもかかわることなのですね。
それでもみんな明るくタフに生きている。
ハリケーン・サンディも被害だけでなく、ジャマイカの子供たちを、タフに成長させてくれたのかもしれません。
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