３月にアナハイムで開かれる、アメリカ最大の自然食品＆オーガニック製品のエキスポに行ってきた時、ビューティーコーナーで、たくさんの試供品をもらってきました。小袋に入ったこれらのサンプルは、旅行に出る時に便利なので、シャンプーからフェイス、ボディケアに至るまでのあらゆる自然派化粧品メーカーのブースを回ってきたのです。

アメリカ、特にカリフォルニアでは「グリーン」「ナチュラル」「オーガニック」が好まれているので、化粧品も化学薬品を使っていない、肌にやさしい自然派化粧品が多く存在します。自然の柑橘類やハーブを原材料に使っているシャンプー、動物実験を行っていないソープ、人口着色料の替わりに野菜や果物で色づけしているメイクアップ製品など、ぱっと見たところ、なんだか良さそうという印象を与えてくれます。

しかしながら、こういう自然派化粧品メーカーのパッケージはどれも似ていて、メーカー自体のブランディングという面では、いささか弱いかもしれません。そのためにサンプルを配ってくれていたけれど、この中でどれだけのブランド名と商品名を記憶して、自然化粧品コーナーで「指名買い」するかというと、少し疑問が残ります。TVや雑誌でその効用について事細かに説明してくれる大手化学化粧品メーカーの商品の方が、一般消費社には説得力があるのかも、と思うのは私だけでしょうか。

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