北イタリア地震
2012.05.31 up
熟成棚から落下したパルメザーンチーズの原形(Il Piacenza紙より)
日本でも報道されている通り、5月20日にM6弱の地震がエミリア・ロマーニャ州で起こり、30日現在でも余震が続いています。全く耐震されていない築数百年の建築物が非常に多く、且つ イタリア一長いポー川が流れるパダノ平野は統計的にも地震が非常に少ない地域だと言う事が重なり、巨大地震ではないにも関わらず多くの建築物が倒壊し、現時点で十数名の死者七千人を超える避難所生活者がいらっしゃり、地震慣れをしていない方々がかなりパニック状態、恐怖状態に陥っていらっしゃるのがニュースの報道などから伝わってきます。
犠牲者の方々のご冥福を心からお祈り致します。
震源地から250kmほど離れているミラノでも弱い揺れを感じる事が多く、イタリア在住20年以上ですが、これほど何度も続けて揺れを感じるのは始めての経験です。しかし、揺れるとは言え震度1-2レベルなので、周りがざわついても全然気付かなかった事も既に二回あるほどです。
エミリア・ロマーニャ州と言ってもピンと来ないかもしれませんが、パルメザンチーズ、バルサミコ酢、ボロニェーゼパスタ、パルマハム、フェラーリ、ランボルギーニ等、全てエミリア・ロマーニャ州の産物と言えば良くお分かり頂けると思います。今回の地震で多くのパルメザンチーズが熟成棚から落下し外側が痛んでしまいましたが、チーズのおいしさには変わりなし!と、募金代わりに売れなくなったチーズを買い取る人たちが後を絶たないそうです。
余震が治まり避難所生活者が自宅に戻られますように、またすばらしいエミリア・ロマーニャ州の産物が世界中に出荷される日が一日も早く来ますように心からお祈り致します。
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タグ:イタリア,地震,エミリア・ロマーニャ,ミラノ
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