フランスで日本の家庭料理が恋しくなったら
2012.06.26 up
アジア食材店 LY KYM HAK
日本食シックはとうに超えた私ですが、1食10ユーロ(約1000円)のラーメンを食べにいくまでではなくとも、肉じゃがを始めとした日本の家庭料理を作って食べたいという事もあると思います。日本食はフランスでもブームなので、スーパーにも醤油や豆腐が売っているのですが、醤油200ミリリットルが5ユーロ(約500円)と、日本での価格を思うと、なかなか手が出ないのが実情です。
しかし、留学生活も終に差し掛かった今、私は家の裏の辺りで素晴らしい発見をしました。マルシェ・ドゥ・カプサンからマルヌ通りを渡り、1本目の道を左に曲がるとすぐのところにそのアジア食材店(LY KIM HAK)はあります。中国の方が運営されている事もあって殆どの商品が中国の食材ですが、他のスーパーに比べれば十分すぎるほどに、韓国やベトナム、タイ、そして日本の食材があったのです。
見覚えのあるパッケージ
私が嬉しかったのは、カレーです。これはなかなか手に入らない上、どこに行っても高く、相場は6ユーロ(約600円)程だったのですが、これはたったの2ユーロ強(約250円)です。
説明書きはフランス語です。何だか新鮮ですね。
箱の裏
その他にも豆腐、醤油が比較的かなりの安価で売られ、更にはどこを探しても無かったおかめ納豆まであると言うのだから驚きです。初めてここに来た時はあまりの嬉しさに我を忘れて、留学生活で悔いが残るとしたら、この店をもっと早く見つけていたかったという事だとさえ思いました。
このお店は途中、1時間程お昼休憩に入るのですが、店が閉まっている間にも開店を待ちきれないお客さんが店の前に列をなしているなんて事もよくあります。
私の作った肉じゃが
このお店を発見して以降、簡単に食材が手に入る様になった事もあって、インターン先の日本語教室の生徒さん宅で一緒に日本料理を作るといった交流の幅も広がりました。最後に恥ずかしながら、私の作ったカレーを載せておきます。分量を間違え、シャバシャバのスープカレーの様になってしまいましたが、美味しいと言って食べてくれて、今では彼女たちも日本のカレーのリピーターの様です。通常日本語表記の商品がフランス語表記になっているのを見るだけでも面白いので、興味をお持ちの方は一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
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