
アキーの実
ジャマイカの国民的料理は、アキー&ソルトフィッシュ。
赤い皮と黄色い果肉と黒い種が可愛いアキー。
しかし、このアキー。
可愛いくせに毒があるのです。
毒があるのは、黄色い部分の中にあるワタ。
しっかり撤去して食べないと、死亡するケースもあるのです。
病名は、ジャマイカ嘔吐症といわれ、アキーを食用とするジャマイカ特有の病気と思われています。実際は、アキーの毒はテトロドトキシンでフグと同じもの。

缶詰のアキーも売られています
アキーの調理方法は、よく熟した味を使い(未熟だと毒があります)、種とワタを撤去してよく洗い、塩ゆでします。
この過程が、意外と面倒くさい!
なので私は缶詰を利用することもしばしは。
ジャマイカ人は、フレッシュなものを好んでいますが(安いので)、缶詰は本当に便利!

ラスタカラーのオープンサンド
そのまま食べられるので、きゅうりとトマトと一緒にパンの上に乗せれば、ラスタカラーのオープンサンドの出来上がり。
これは見た目も華やかで、お客様にも喜ばれる一品です。

本家・アキー&ソルトフィッシュ
こちらが、本物のアキー&ソルトフィッシュ。
タラの塩漬けをお湯で戻して、野菜とハーブと一緒に炒めます。
タラの塩抜きも、また一苦労。
手間暇かかっていますね。
主食は、小麦粉団子のダンプリング(茹でたもの、揚げたもの)ヤム芋など。

和風アキー&ソルトフィッシュ(?)
こちらは、筆者オリジナルのアキー&ソルトフィッシュ。
塩漬けのタラは、検疫で引っかかるので持ち出せませんでした。
代用したのは・・・・北海道名物鮭トバ!
見事な代役を果たしてくれました。
小麦粉団子ダンプリングの代用は、餅。
うーん。おいしいけど、完全に日本味。
もう、青年海外協力隊の任期を2年終えて帰国した私にとって本家ジャマイカ料理は懐かしの味。思い出しながら、たまに作ってみようかな?
これで、ジャマイカの記事は最後になります。
拙い文章でありましたが、ジャマイカに興味を持って読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
十勝毎日新聞様、素晴らしい機会をありがとうございました。
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タグ:楽しいレシピ
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- 2 コメント
2 - Comments
いとうより:
2013 年 10 月 16 日 10:06:20
いとうです。
今まで貴重な日本のほぼ裏側にあたる、ジャマイカの記事をレポートして
いただき、ありがとうございます。そこに住む現地の方の生活に密着した
レポートが集まるこのサイトは、より地域の生の声をお届けできるサイト
として機能して行きたいと思います。
場所にかかわらず、そのような地域の生の声を聞かせていただける機会が
あれば、今後もよろしくお願いします!
道下より:
2013 年 10 月 17 日 11:11:49
お料理上手の一言ですね。また、その地域ならではリポートお待ちしています。
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