
初詣客で賑わう妻沼聖天山
国宝の妻沼聖天山に詣でるため、研究室の同僚と埼玉は熊谷まで行ってきました。新年すでに3回目の初詣です。
利根川を越えればもうそこは群馬県ということで、東京からはかなりの距離がありました。1月4日ということで道も混み合い、風景は次第にのどかになっていっても交通量は多く、埼玉もやはり首都圏であることを実感。
空はさわやかに晴れていましたが、風が強く、東京から来ると熊谷はぐっと寒く感じられました。

正面の細工も変わっている
妻沼聖天山は起源を1179年にまで遡ることができます。日本三大聖天のひとつです。
私たちがここに来たかった理由は、国宝の本殿・歓喜院聖天堂にありました。本殿は日光東照宮を彷彿とさせる豪華絢爛な装飾が施されているのです。25年の歳月をかけて江戸時代中頃の1760年に全体が完成したそうです。

派手さに目がちかちかしそうです
お参りをして透塀(玉垣)内の本殿壁面を拝観しました。壁面に施された彫刻はすべて極彩色と金箔で彩られ、飾り金具もきらびやかです。素晴らしい豪華さとしか形容できません。眺めている私たちの寒さとは対照的に、彫刻された光景はどれも南国趣味を感じさせる光景でとても暖かそうでした。花も果物もとにかく艶やかなのです。

扉横の一枚では福神らしい二人が対局中
果物がたわわに実り、花が咲く中でゲームに興じる福神らしい二人。お正月にふさわしいのどかな光景で、本当にご利益がありそうです。
数ある彫刻の中でも特に有名なのが布袋、恵比寿、大黒天の福神三人の囲碁遊びですが、そちらは写真を撮り損ねてしまいました。

嬉しそうに桃を食べる猿
細かい部分を見ていくと、まだまだ発見がたくさんあります。そのうちのひとつがこの猿です。体を掻いたり、桃を食べたり可愛らしい猿があちらこちらにいました。
今回は惜しくも見ることができませんでしたが、本殿内部はさらに金箔で飾られた荘厳な世界のようです。
今年は3回、ひとつひとつ趣の違う初詣に行きました。
本厄ですが、読者の皆様とともに良き一年を送りたいと思います。
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