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中国:上海

イエン ヨウコ

職業…書き描き屋

居住都市…上海市(中国)

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会津復興・風評被害払拭キャンペーン「元気です会津!!」

会津復興・風評被害払拭キャンペーン「元気です会津!!」

2.風評被害払拭の取り組み

「津波、原発、風評被害」ー震災によって生まれた3つの苦しみ。
会津は原発から100Kmの距離にあり、震災の影響もほとんど無く、放射能濃度も低かった。
ところが、風評被害が深刻でそれにとても苦しんでいる。
そう話を始められたのは、会津で活動されているNPO法人
会津地域連携センターの理事長である稲生孝之さん。


稲生孝之さん

稲生孝之さん

震災前、教育旅行で会津を訪れていた学校は毎年800校、それが震災によって90%減に。
同時に、福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた大熊町からの
2000人の方々を受け入れることで会津若松の2つの温泉地がすべて避難所となりました。
ちょうど雪解けの始まった春に震災がおこり、稲生さんご自身の観光物産販売も売り上げ65%減、
会津は「観光」という2文字を失いました。

幸いにも大きな被害を免れた町の人たちも、他地域の深刻な被害や
避難されて来られた人々のことを考えると、外出することすらはばかられるようになり、
一時は会津全地域でひきこもり状態に陥りました。

このままではいけない。

元気な会津を日本中に発信したい。
避難されている方々と地域に元気を届けたい。
風評被害を払拭したい。
会津・福島を元気にしたい。

そこで「會津復興 侍プロジェクトさくら」という復興チャリティイベントが企画され、
2011年4月24日に開催されました。
会津若松の人々だけでなく、大熊町の人々も一緒に、みんなでイベントを楽しみます。


會津復興 侍プロジェクトさくら

會津復興 侍プロジェクトさくら

子どもたちの元気な姿、みんなの笑顔。互いの笑顔で力がみなぎってきます。
震災からまだ1ヶ月ちょっとしか経っていないこの時期に、「世界はもちろん日本国内でも
福島にこんな笑顔があったとは知られていなかった」と稲生さん。

いつも「大変です」という言葉を使うのをやめ、地元に住む自分たちが情報を発信することで、
「大変ですね」が「今度行くね」と変わっていくこととなりました。


こどもまつり

こどもまつり

こうして、「ここから立ち上がろう!」という
会津観光再興キャンペーンがスタートします。

「まちの駅」と呼ばれる、無料で休憩できるまちの案内所が全国に1500ヶ所、
そのうち会津には50ヶ所があります。
このまちの駅を利用し連携して、全国の人たちに正確な情報を知ってもらうこと、
地域ブランドコンテンツの立て直しをはかることにしました。
地域の中での意識改革にも努めます。


再び観光客で賑わいますように

再び観光客で賑わいますように

NHK大河ドラマ『八重の桜』放映決定がきっかけで、
これまでのガイドブックに無かったおもてなしのコンテンツを作ろう、
という動きもできました。

大きな2つの温泉以外にも温泉がたくさんあり、温泉めぐりだけでも楽しめる会津。
四季折々の風景がとてもはっきりしていて、
春は花見、夏は湖水浴にキャンプ、秋は紅葉、冬はスキー。
冬の間は冷たい雪に閉ざされるものの、その冷たさを忘れさせるぐらいに
あたたかい人情に溢れています。

取り組みは少しずつ実り、2013年の教育旅行見込みは400校まで回復しました。
多くのものを失ったけれど、多くのものも学んだ私たち。

会津から元気になって、福島を復興させよう。

会津の挑戦は続きます。



*NPO法人 会津地域連携センター
http://www.bekonon.com/

*まちの駅どっとこむ
http://www.machinoeki.com/

*NHK大河ドラマ『八重の桜』
http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/


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