スペシャルオリンピックスを知っていますか?
2013.07.06 up
知的障害者のオリンピック
スペシャルオリンピックスというのは、知的障害者のオリンピックです。
身体障害者のパラリンピックの方が、よく知られていますよね。
その、スペシャルオリンピックスのジャマイカ国内大会が、先日6月21日22日に行われました。
演技直前・・・私も生徒も緊張(?)
今年の注目は、新種目として採用された体操競技。
JICAの活動で、体育館もない田舎の養護学校の生徒のリハビリとしてマット運動を始めたことがきっかけでした。
全身運動の体操は、身体強度も適度にあり、演技を覚えるという頭脳トレーニングとしても効果的だったのです。
JICAの補助を受け、オーダーメイドでマットを作り、スピード違反バスでジャマイカ縦断して運び、生徒に指導をしてきました。
オーダーメイドのマット。しっかりと厚みもあり、安心の足触り!
このスペシャルオリンピックスの体操プロジェクト、
日本では考えられないようなハプニングの続出で、私自身が何度もくじけそうになって、途中で本気で日本に帰ろうかとも思いました。
チーム構成は、3校の生徒の合同チーム。
しかもその3校は結構離れた場所にあるので、毎日ジャマイカの荒れた公共交通機関に揺られながら、移動。
学校に行ったものの、肝心の生徒が登校してこなかったり、校舎が断水や停電で活動停止を余儀なくされたりなんてことが、何度もありました。
平均台の練習は木片
平均台も、演技に入れてくれとの、スペシャルオリンピックスジャマイカオフィスからの無茶振り。
そんなもの、うちの学校にありません。
木工室から、それっぽい木片を借りてきて代用するしかありませんでした。
無いなら、無いなりに工夫して練習すればなんとかなるものですね。平均台に挑戦したアリーシャは、チームで唯一の女の子。
障害の程度が軽いので、ついつい私も厳しくしてしまう事があり、大会前の練習はハードだったと思います。
それでも、自分から「もう1回やりたいから先生付き合って!」と放課後も残って練習する姿を見て、協力隊でこの学校に配属されてよかったと初めて思いました。
本番でY字バランス成功!
みんなの努力と、JICA事務所、OBの体操の先生の協力があって、なんとか終わりました。
2015年、ロサンゼルスであるスペシャルオリンピックスの国際大会に、ジャマイカチームとして体操にも出場したいと行ってきてくれました。
私の任期ももう少しなので、自分たちで続けて行ってもらうしかありませんが。
2015年ロサンゼルス、楽しみでもあり、心配でもありますが、それ以前にスペシャルオリンピックスに立て替えてるお金の残り8400円が早く帰ってくる方が心配です。
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タグ:スポーツ
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