浅草寺のほおずき市は今年も盛況
2013.07.20 up
最初は浅草寺本堂にお参り
7月9日、10日はほおずき市でした。各地で開催されるようですが、最も有名なのは浅草の浅草寺(せんそうじ)でしょう。浅草は個人的に縁のある場所で何度も訪れていますが、ほおずき市は特に好きな催しの一つです。
今年は7月9日の夜に詣でることにしました。夜に行ったのは初めてでしたが、ほおずきが照明に照らされて、昼間とはまた違った縁日らしい風情がありました。七夕あたりから東京はとても暑くなり、この日も猛暑でした。夜になっても実に蒸し暑かったのは、隅田川が近く湿度が高いせいなのかもしれません。
山のように積まれたほおずき
何時まで開催されているのかわからないまま、浅草寺に辿り着いたのは夜の9時前。本堂はまもなく閉まりますとの声がかかり、急いでお参りを済ませました。夜遅くでもまだ人出があり、私同様に駆け足でお参りをしている人がたくさんいました。
7月9日、10日は四万六千日(しまんろくせんにち)という功徳日(くどくび)で、この日の参詣は4万6千日分に相当するそうです。なんとこの日数は人間の寿命より長いのですから大変な功徳です。それだけご利益のある日ということなのでしょう。四万六千日の両日に開かれるようになったのがほおずき市なのだそうです。
浅草寺境内にはほおずきを売る店がぎっしり
本堂が閉まってまもなくほおずき市も片付けを始めるようにとのアナウンスが響き、こちらも急いでほおずきを買い求めました。売られているほおずきは、鉢植え、枝、バラの3種類です。どのお店も同じようなほおずきを扱っているのですが、とにかく店舗数が多くて迷ってしまいます。歩いていると、どのお店からも「良いとこ選ぶよ!」と声がかかります。鉢植えはまだ青く小ぶりで、枝とバラは大ぶりで真っ赤です。
漢字で書くと「酸漿」
私は親しい人に配るために毎年バラのほおずきを買っているので、今年も同じように買い求めました。
行く人は手に手にほおずきを持っています。ほおずき同様、お店の屋根から無数に下がっている風鈴の音が夏を思わせます。帰り道、浅草寺周辺の居酒屋は大盛況。私は美味しいお蕎麦をいただいて帰りました。
ほおずきの色は時がたってもこのまま
四万六千日には浅草寺から雷除のお札が出るようです。私はなんとなくほおずきにもその意味があるような気持ちがして、毎年お守りとしてとっておきます。長い時間がたってもほおずきの色は赤いままです。ほおずき市は本格的な夏のはじまりでもあります。
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