フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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3Dプリンターで造形されたメガネ

3Dプリンターで造形されたメガネ

最近、人に職業を聞くと、今まで聞いたこともない仕事で、感心することも少なくありません。
今回は立体印刷に携わっているイタリア人のカルロ氏に、「3Dプリンター」を使用して作ったメガネを見せていただきましたので、ご紹介したいと思います。


 説明して下さったクリエーターのカルロ氏Mr.Carlo Marchisio

説明して下さったクリエーターのカルロ氏Mr.Carlo Marchisio

簡単に言うと、紙に平面的に印刷するのではなく、立体を造形するデバイスを使ってできたオブジェです。
リノサウルスという名のソフトウエアの中で、造りたいモノのデザインをします。
普通のプリンターのインクの代わりに、トウモロコシなど(ABS、粘土、砂糖…) の原
料からポリ乳酸(バイオプラスティック)を造り、粉状にしたものを入れます。
いろいろな種類の色があり、好みでセットできます。
現在1kg25ユーロ/3500円ほど。
積層造形法によるもので、液体になり、形が造られてゆきます。

利点は、簡単に作りたいサイズを変更できること。材料のくずが出ず、ロスがない。
オリジナルなものを簡単に造れる。バイオプラスティックはCO2を削減し、微生物によって分解されるため、地球環境の保全になる。
これからの課題は、製造時間の短縮、品質の向上といったところだそうです。


メガネだと、製造時間は1時間ほど。コストは何と、50セント/約70円!

メガネだと、製造時間は1時間ほど。コストは何と、50セント/約70円!

今まではごく一部で装飾に利用されるのみだった「3D印刷」が、マスコミや大学は勿論、大きな自動車の内装材、家電品部材をはじめ、医療、食品まで、全ての分野が注目し、可能性を研究し始めているそうです。
バルセロナに、非常に高度な3D印刷ラボを提供してくれる自動車部品や革新的な製品の試作している企業が有るので、カルロ氏はイタリアから来たそうです。

彼の話を聞いていると、製造業界や人々の生活が大きく変わりそうな影響力を持っていると予感しました。 
カルロ氏も、「間違いなく革命になるだろう」と目を輝かせて語っています。
私は、この3次元オブジェを実際に見て、とても感動しました。

美しいお菓子も作れるそうですが、賞味してみたくはありませんか?




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1 - Comments

かなやより:

2014 年 03 月 05 日 15:16:17

技術革新のスピードには驚かされるばかりですね。3Dプリントも今後、ますます社会に浸透していくことでしょう。正しく活用されることを願うばかりです。

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