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会場の統一阪急百貨店台北店の2階にある広場
これまで、台湾の高校の卒業式の様子を紹介してきました。各校で自主制作の「卒業歌」というものが存在し、卒業式を彩っています。
その卒業歌をテーマにしたミニライブが、8月30日に台北、31日に高雄で行なわれましたので、今回はその様子を紹介します。
会場割引価格の350元（約1,262円）がCDによって書かれています
このミニライブは、2年前から行なわれています。
2年前は15校の卒業歌の担当者が集まり、台湾で著名な音楽プロデューサーの指導を受け、「風箏（フォンジェン、凧のこと）」という歌が作られました。同時に15校の卒業歌がCDに収録され、販売されました。
その後、CDの売り上げも好調で、TV番組など各媒体に引っ張りだこになり、2012年の台北101の年越しカウントダウンコンサートのステージでもその歌を披露するなどの活躍を見せました。
＊風箏のVTR（こちらも15校の卒業生によって作られました）
http://www.youtube.com/watch?v=151EBnTKzk8
＊CD
http://www.books.com.tw/exep/cdfile.php?item=0020164546
2013年は公募を行ない、87校がエントリー。
その後インターネット投票を行い、35校の卒業歌をCDに採用／その35校の内、33校の卒業生が作詞、作曲、VTR担当などに別れ、「拼圖（ピントゥー、ジグソーパズルの意）」という歌が作られました。
＊拼圖のVTR
http://www.youtube.com/watch?v=O6SRBwgv9w4&list=TLwY5rTMYsv4OAuGshaXsa239XuUc0whnr
＊CD
http://www.books.com.tw/exep/cdfile.php?item=0020173277
自分が制作した卒業歌を披露する様子
今年もインターネット投票が行なわれ、77校がエントリー。31校の卒業歌がCDに採用され、『起飛（チーフェイ、離陸・出発の意味）」という歌が作られました。
＊起飛のVTR
http://www.youtube.com/watch?v=AZzuZL-HK6Y&list=UUod5qO8rQOlUD4qLt_RVeIA
＊CD
http://www.books.com.tw/exep/cdfile.php?item=0020180734
私が行った8月30日は、「起飛」とCDに収録された31校の内、15校の卒業歌、翌日の高雄では7校の卒業歌が披露されました。
停電中の様子
これまでの卒業歌のライブでは、彼らが共同製作した歌を披露するだけでなく、自分が制作した歌を披露する場、違う学校の卒業生との交流の場としての役割も果たしてきました。
ライブは18:30から行なわれ、21:00終了予定でしたが、途中3度の停電でステージにある電子ピアノ、エレキギター、照明が使えなくなったため、30分以上遅れての終了となりました。
しかし、停電中はステージで歌っていた卒業生たちが客席に行き、応援に来ていた仲間たちに歌を気軽に披露するなど、暗くなった会場にわずかばかりの光を照らしていました。
最後は全員で記念撮影
高校生が作った卒業歌が3年続けてCDを出すに至った背景にあるのは、単に彼らが作った歌のレベルが想像以上に高いだけではないようです。CDの販売を手がけている会社側にも、「ダイヤの原石」を発掘し、いい歌を世に残していきたいという思いもあるようで、それと高校生の情熱がいい形で合わさったのが卒業歌CDではないかと思います。
現に、2012年の「風箏」の制作に携わったうちの4人は、現役の大学生でありながらすでにプロデビューし、その方向性は着実にできつつあるようです。
1年1回行われている卒業歌CDの制作とミニライブが、未来の台湾の音楽界を変える存在になり、もっと大きなムーブメントを起こすのではないか。そんなことを思いながら、コンサートの様子を眺めていました。
今年の卒業歌CDのfacebookサイト
https://www.facebook.com/singoursong2014?fref=ts
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