ロヒンギャ難民 インドネシアのアチェに上陸
2015.05.18 up
「難民のために特別な島を?」インドネシアは1970年代にベトナムからの難民に島を提供した過去があるとも書かれています(http://www.bbc.co.uk/indonesiaより)
5月10日、ミャンマーのイスラム教徒でもあるロヒンギャの難民を乗せた船がインドネシアの海域に漂着。「目的地がインドネシアではない」という理由でインドネシア領海外までえい航したとニュースになっていましたが、その後マレーシア海域でマレーシア海軍に追い返されたようです。5月15日にインドネシア海域で沈没しかけていたところを漁師らによって救助され、アチェ(スマトラ島北部)に送り届けられました。
現在、アチェには計800人以上のロヒンギャ難民が避難しています。彼らの中で唯一英語が話せる人がインタビューに答えていたところによると、まだ3000人ぐらいの難民が海上にいると思われるとのこと。彼らも約3ヶ月かけて辿り着いたと話していました。
今、インドネシアのニュースでは彼らをどう対処するかということで連日持ちきりです。インドネシア政府内では、ひとつの島を彼らに提供するのはどうかという議論もされているようです。
ルーツはバングラデシュで、ミャンマーとの国境付近で暮らしているものの、歴史的背景からミャンマーからもバングラデシュからも国籍が与えられておらず無国籍のロヒンギャ。国連で「世界で最も迫害を受けている少数民族の1つ」とされているそうですが、インドネシアで暮らすことになったとして、彼らに平穏な日々は訪れるのでしょうか。非常に難しい問題で考えさせられます。インドネシア政府の対応に注目していきたいです。
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タグ:ロヒンギャ,難民,アチェ
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