ゲイの祭典、商業化加熱に警鐘
2015.08.16 up
お祭りモードたっぷりのパレード。このグループのスポンサーは電話会社
バンクーバーの夏のビッグイベントの一つに、パレードを中心とする「プライド・フェスティバル」があります。
日本の各地でもゲイ・パレードが開催されているようなので、認識は深まっているかもしれませんが、プライド・フェスティバルとはウィキペディアによると「ゲイ・パレード(プライド・フェスティバル)は、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)文化を讃えるイベントをさします。各時代における法的権利(同性結婚や反差別など)を求めるLGBTの社会運動の場ともなってきた。」とあります。
バンクーバーでは1973年に少人数の集まりが行われたのが最初のこと。それがどんどん規模を大きくなり、パレードの参加者は500人を超えたそうです。
お祭り騒ぎの中にも、「(一般的な)人との違いを受け入れよう」「多様性を認めよう」といったメッセージをアピールして、私は好きなのですが、今年は『我々企業は多様性を奨励している』」というメッセージを唱えることで、企業の印象をよくしようとしている」。
ゲイ・プライドは、「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々が自己の性的指向や性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉」(やはりウィキペディアより)ということで、今年は「商業化に乗ってゲイのプライドはどうなっているのだ!」という声が多く聞かれました。
ゲイにやさしい街としてバンクーバーを売り込む観光局
1枚目の写真でスポンサーしているtelusのプレスリリース。5万ドル(約500万円)をLGBTの協会に寄付することを発表。
確かにお祭り化しているのは確かですが、おかげでLGBTの人たちの存在をアピールしているのも事実。LGBTの人を中心に、いわゆるマイナーな存在の人々のグループに、フェスティバルの機会に活動費などの支援金が企業から集まっています。
一部のメディアで商業化加熱に対する警鐘が鳴らされたことで、今後、LGBTの運動が変わっていくのか、興味があります。
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1 - Comments
道下より:
2015 年 08 月 17 日 14:24:07
実に興味深いリポートですね。もちろん多様化する現代においてさまざまな「権利」をどう獲得するか。それとは別に商業化させる企業の本音を読み解きたいと思わせる内容です。
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